LUNA SEA30周年公演、トラブルも「神回」

引用元:日刊スポーツ
LUNA SEA30周年公演、トラブルも「神回」

5人組ロックバンド、LUNA SEAが22日、さいたまスーパーアリーナで、結成30周年を記念したクリスマスライブ「LUNATIC X,MAS 2019」を開催した。

95年12月の東京ドーム公演を機に始まった、LUNA SEA恒例のクリスマスライブの2日目。姿を見せたボーカルRYUICHI(49)は「会いたかったぜ! 埼玉、元気ですかー!?」と声を張り上げた。冒頭から人気曲「ROSIER」を披露すると「お前ら全員で飛ばしていくぞー!」と、最高潮の1万5000人をさらにあおった。

「I for You」などヒット曲のほか、18日に発売した2年ぶりとなる通算10枚目のアルバム「CROSS」から「LUCA」も初披露。21曲を歌唱した。

ライブ中盤では音響機材のトラブルに見舞われ、メンバーが約20分間トークでつなぐ一幕も。ベースJ(48)は「ここからはトークライブです」と笑いを誘うと、なかなか機材が回復しないレア体験に「30年間でこんなライブない。神回だぜ」。その後はRYUICHIの発案でメンバー紹介を実施。ギターの音が出せないSUGIZO(50)は「ギュイーン」と声を出しながらエアギターを披露し、会場の爆笑をさらった。また「うちらがエアギターの大会に出たら、いいとこ行くかも」と楽しげに笑い、トラブルにも動じない結成30年の貫禄を見せていた。

今年1月に肺腺がんの手術を受けたRYUICHIは「心配かけましたけど、5人元気で上を目指すLUNA SEAがいます」と笑顔。バンドは07年に東京ドームで一夜限りの再結成公演を行い、その後再始動した。バンドの現在については「約半世紀生きてきて、熱や深みがこもっている。体力の衰えも感じていないし、むしろ上がってしまったかも。ということは、さらに若々しくパワーあるサウンドが届けられるんじゃないかな」と力を込めた。

来年2月からの全国ホールツアーを控え、RYUICHIは「30年間の奇跡は、変わらず5人がここに立っていられること、そしてみんなが応援してくれていること。これからも変わらず高みを目指していきたい」とさらなる飛躍を誓った。2日間で3万人を動員した。