PARCO劇場、こけら落とし公演開幕 松重豊&大竹しのぶ、けいこ1回で本番に挑み不安

引用元:オリコン
PARCO劇場、こけら落とし公演開幕 松重豊&大竹しのぶ、けいこ1回で本番に挑み不安

 俳優の松重豊、女優の大竹しのぶが12日、東京・PARCO劇場で行われた朗読劇『ラヴ・レターズ~こけら落としスペシャル~』初日会見に登場した。

【写真】1回だけのけいこに不安…朗読を行う松重豊と大竹しのぶ

 同朗読劇は、1組の男女の間で交わされる手紙を2人で読むリーディング・ドラマで、29年間、さまざまな俳優、アーティストらによって演じられてきたもの、今回の公演は、渋谷PARCO建て替えのため2016年8月に休館したPARCO劇場が、約3年半の建て替え工事、準備期間を経て「こけら落とし」、さらに「日本上演30周年」、「上演回数500回」と記念ずくめの上演となる。

 過去に松重は1回、大竹は3回出演。今回のこけら落とし公演について大竹は「パルコ劇場は25歳の時に初めて立ったのですが、あまりの美しさにびっくりしています。立派な楽屋ができていて、新しい劇場で30年前にやった『ラヴ・レターズ』をやるのは感慨深いですね。時間は流れて、年はとるんだなと思いました」。松重も「パルコ劇場は僕も22、23歳の時に蜷川幸雄さん演出の舞台で立ったのが最初でした」としみじみ。

 1回だけのけいこで本番に挑む朗読劇に松重は「(今は)手応えも何も、1回だけしかけいこをしていないで舞台に立つというのは、役者にとってどれだけ不安なものか…。失敗しても笑っていただけたらいいなという気持ちでやるつもりです」と苦笑い。

 大竹も「最初に出演した1回目の時に『練習をしないで来てね』と言われて、その通りにやると良い面と悪い面が出てきて…。次から『練習をして来てね』と言われたのを覚えています。1回だけのリハーサルしかないので不安なのですが、きょうの『ラヴ・レターズ』はきょうしか成立しないと思うので、だからみなさん、何回も観たいんだろうなと思います」と長く作品が愛されている理由を語った。

 同朗読劇は出演者を変えて今後16日(井上芳雄&坂本真綾)、21日(市村正親&草笛光子)、23日(リリー・フランキー&橋本愛)、25日(加藤和樹&愛加あゆ)に上演される。