将棋の木村王位祝賀会に500人 「皆さんの声がピンチを切り開く活力になりました」

引用元:スポーツ報知
将棋の木村王位祝賀会に500人 「皆さんの声がピンチを切り開く活力になりました」

 将棋の木村一基王位(46)の王位獲得記念祝賀会が21日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で行われ、棋士や関係者、ファンら約500人が祝福した。

 夫人に愛娘2人、小学生時代からの盟友である行方尚史九段(46)と野月浩貴八段(46)、研究会仲間の羽生善治九段(49)、そして会場を埋め尽くした大勢のファンが新王位の晴れ姿を見守った。木村王位は「挑戦が決まった時、こういう結果になるとは思いませんでした。大変驚いています」と笑わせながら「皆さんの応援の声を聞いて力になりました。ピンチの時に思い出し、切り開く活力になりました」と感謝。「うれしい、忘れがたい一日になりました。つらい時、皆さんの顔を思い出して頑張りたいと思います」とあいさつした。

 木村王位は7~9月の王位戦7番勝負で豊島将之前王位(29)=竜王、名人=に挑戦。最終局にもつれ込む激闘を制し、対戦成績4勝3敗で初タイトルを奪取した。46歳3か月での初タイトルは、1973年に当時37歳6か月の有吉道夫九段が棋聖を獲得した時の史上最年少記録を46年ぶりに大幅更新。7度目の挑戦での奪取も史上最多。四段昇段(プロ入り)時年齢23歳は史上最年長、四段昇段後期間22年5か月、初挑戦後期間の13年11か月も史上最長。記録ずくめの栄冠となった。 報知新聞社