長澤まさみの映画愛あふれるスピーチに感謝 

引用元:スポーツ報知
長澤まさみの映画愛あふれるスピーチに感謝 

 「メチャクチャ緊張しちゃいました。受賞された方と同じことを言っちゃいけないなと思ったり、いろいろと考えちゃって」

 18日に行われた報知映画賞の表彰式。主演女優賞の役目を終えて会場を出ると、長澤まさみから、この日初めて安堵(あんど)の笑みがこぼれた。スピーチの内容は何となく決めていたが、あれこれと思いを巡らせていたら、少し混乱してしまったようだ。

 04年の助演女優賞以来、15年ぶりの受賞。表彰式特有の厳粛な雰囲気と緊張感。着席からスピーチまで約2時間が過ぎていた。表情は幾分こわばって見えたが、そこは百戦錬磨。「今も映画の一部になれていること、たくさんの映画に携わらせて頂けていることに感謝し、日々努力し、毎日を積み重ねていきたいと思いました」。十分に「間」をとり、そつなくこなす姿が印象的だった。

 長澤は「支離滅裂な、まとまりのないスピーチになっちゃったな~」と悔いていたが、内容以上に、映画愛にあふれた思いがズシリと伝わった。

 この日は、上演中の舞台「神の子」のつかの間の休演日。スケジュールの都合を付けて出席してくれたことに、頭が上がらない。うまくアテンドできた自信はないが、疲れた顔を見せず、明るく振る舞う彼女の姿に救われた。(加) 報知新聞社