“adieu”こと上白石萌歌「ドキドキ」の初ライブ 9年前の自分に「夢がかなったよ」

引用元:オリコン
“adieu”こと上白石萌歌「ドキドキ」の初ライブ 9年前の自分に「夢がかなったよ」

 女優・上白石萌歌(19)が19日、音楽プロジェクト名義「adieu」(アデュー)としてミニライブイベント『adieu secret show case[unveiling]』を都内のライブハウスで開催した。これまでにも『午後の紅茶』のCMソングなどでその歌声が話題を集めてきたが、客前でのライブは初。「皆さん一人ひとりの顔が見える場所でお会いできる機会がなかったので、とてもうれしいし同時にドキドキしています」と照れ笑いしつつも、やわらかく澄んだ歌声で観客を魅了した。

【ライブ写真】adieuワールドにいざなった初ライブイベントフォト10点

 自身初のライブイベントは、11月27日にリリースした初のミニアルバム『adieu 1』購入者の中から応募抽選で100人を招待。ピンクのブラウスに真っ赤なパンツスタイルで登場したadieuはバンド生演奏をバックに、アルバム1曲目の「強がり」の中からスタートした。サビで照明が明るくなると、超至近距離の観客にしっかりと視線を向けながら伸びやかな声で歌い上げた。

 上白石は2016年に『午後の紅茶』のテレビCMシリーズでCharaの名曲「やさしい気持ち」を歌って大きな反響を呼んだ。翌17年には、松本潤&有村架純W主演映画『ナラタージュ』の同名主題歌を「adieu」名義で担当。当時17歳の年齢以外、一切のプロフィールを非公表のまま、RADWIMPSのボーカル・野田洋次郎が作詞作曲した主題歌シングルを同年10月にリリースした。

 その正体は明かされないままだったが、今年9月になって上白石が自身のツイッターで「申し遅れました。私adieuと申します。愛する音楽続けてまいります」とadieu名義での音楽活動の本格始動を宣言。あえてadieu名義にしたのは「adieuのアートワークとかすべてひっくるめて私のすごく好きな世界観だったので、いつか音楽をやれるときが来たら、この名前のままで活動したいなと思っていました」と明かした。

 adieuの音楽活動の「核」という「ナラタージュ」、アルバムの中で「いちばん好きな曲」と話した「よるのあと」でファンをadieuワールドに引き込んだあとには、トークショーも行われた。初ライブを振り返って「いやぁ緊張しました」と実感を込め、「ステージに出る5秒くらい前まではけっこう平常心だったんですけど、ここに来ると皆さんのお顔がすぐ目の前にあって緊張しました。今、椅子に座って、やっとちゃんと息を吸えている感じです」と安どの笑みを浮かべた。

 音楽に目覚めたのは「名前に『歌』が入っているので、生まれる前からだったのかも」と話し、「母が中学校の音楽の先生をしていたので、小さい頃から生活の中に音楽があるのが当たり前の環境で育ててもらいました」と振り返った。

 ファンからの質問にも答え、「かわいさの秘訣」を聞かれると、「いやいや、私はコンプレックスのかたまりです。私、来世は小松菜奈さんがいいと思っていて、あの顔だったら毎日自撮りしたり鏡見たりしてるなと思いますね」と茶目っ気たっぷりに語った。

 今回初ライブをするにあたっては、10歳のときに自身の夢を語る“半成人式”イベントを思い出したといい、「私は『大人になったら歌をやっていたいです』って言ったのを思い出して。夢がかなうなんて思っていませんでした。9年前の自分に夢がかなったよって胸を張って言いたいなと思います。皆さんのおかげでこうやって歌うことができています。ありがとうございます」と感謝しきり。「歌をやっていくうえでは皆さんに直接お届けしたいなと思っていて、これからもライブをする機会を増やせるように精進します」と約束していた。