バイオリニスト・三浦文彰氏「東芝グランドコンサート2020」で「エーテボリ交響楽団」と共に出演

引用元:スポーツ報知
バイオリニスト・三浦文彰氏「東芝グランドコンサート2020」で「エーテボリ交響楽団」と共に出演

 新進気鋭のバイオリニスト・三浦文彰氏(26)が、1905年に設立されたスウェーデンのオーケストラ「エーテボリ交響楽団」と共に「東芝グランドコンサート2020」(兵庫県立芸術文化センターKOBELCOホールで来年2月29日)に出演する。

 同楽団の首席指揮者のサントゥ=マティアス・ロウヴァリ氏(34)に全幅の信頼を置く三浦氏は「年齢も近く、本当に楽しい人。初対面の時もリハーサル前にやってきて『ヤッホー』みたいな。音楽を本人がものすごく好きで、楽しんでいるのを感じられる人ですから、一緒に演奏していてやりがいがあります」。同楽団については「人が温かいし、一人一人の演奏が素晴らしい」と絶賛した。

 現在、数億円ともいわれるストラディバリウスを使用。飛行機の移動時には、意外にも機内のダッシュボードに毛布にくるんで乗せるという。「バイオリンて、魂柱(こんちゅう)という大事な柱があって、ちょっとでもずれると音が変わるんです。横向きの状態で置かれている方がいいんですよ」と、わかりやすく説明してくれた。

 3歳から始めたバイオリンは天性の才能と努力が花開き、今では世界中で演奏会に出演している。合間には散歩で息抜きもするといい「何かおいしそうなレストランがあるか、きれいな所があるか、その場その場での面白そうなこと探すのが好きです」。最近ではマカオで衝撃も受けた。「経験のためにカジノもやりまして、ビキナーズラック。ちょっとだけですけどね。ヤメどきが良くて、お遊びでそんな時間も面白かった。そこでしかできないことをやりたくなっちゃう」と好奇心も旺盛だ。

 今年、世界を変えていく30歳未満の30人「30UNDER 30 JAPAN」にも選出された。「選ばれちゃったんですよ。僕は何も知らなかったんですけど、急に連絡があったみたいで。どうやって世界変えようかな。でも、そういう風に注目してもらえているというのはうれしいことですよね」。ちゃめっ気たっぷりな笑顔も人気の秘密なのかもしれない。(古田 尚)

 ◆三浦 文彰(みうら・ふみあき)1993年3月23日生まれ。26歳。東京都出身。3歳からバイオリンを始め、オーストリア・ウィーン私立音楽大学に入学。09年にハノーファー国際コンクールでの優勝後は、各地の音楽祭に出演したほか、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団、ウイーン室内管弦楽団と共演するなど国際的に活躍。16年のNHK大河ドラマ「真田丸」のオープニング音楽でソロを務めた。

報知新聞社