悪性リンパ腫公表の笠井信輔アナ、「とくダネ!」生出演「これからいい感じでいくぞっていう時に…これは焦りました」

引用元:スポーツ報知
悪性リンパ腫公表の笠井信輔アナ、「とくダネ!」生出演「これからいい感じでいくぞっていう時に…これは焦りました」

 悪性リンパ腫を公表した元フジテレビの笠井信輔アナウンサー(56)が19日、フジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜・前8時)に生出演した。

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 午前8時5分過ぎにスタジオに登場した笠井アナ。番組では17日に福岡県内での講演会に出演した笠井アナを取材し「2か月間、めちゃめちゃ働いて、これからいい感じでいくぞっていう時にガーンっと来ましたからね。これは焦りましたわ」と病気を告知されたときの思いを明かしていた。

 10月からフリーとして活動するタイミングで健康診断を受け、悪性リンパ腫であることが判明した。18日、所属事務所がファクスで「体調不良により療養させていただく運びとなりましたので、ここにご報告申し上げます」と発表した。

 笠井アナは「とくダネ!」にフジテレビ時代に放送開始から20年に渡り同番組出演してきた。18日放送の同番組では現在、同じ事務所の小倉智昭キャスターが、8時14分過ぎから19分過ぎまで5分間にわたり、笠井アナの病気を報告した。

 小倉氏は「笠井君は9月いっぱいでフジテレビを辞めて、辞めるときに荷物を動かしたりして、腰が若干痛かったようなんです。仕事をしているうちに体重もちょっと減ってきて、何なんだろうなって気にはなっていたんだそうですが、彼には以前から排尿困難があって前立腺の心配があって前立腺肥大を調べてもらったんです。そしたらMRIを撮って前立腺よりもむしろ腰に影があるのが心配だと医者に言われて精密検査をしたら悪性リンパ腫であることが分かりました。悪性リンパ腫は70種類ぐらい種類があって大変ややこしい病名もついているんですが、その辺は明日、笠井君が自分で話すと思います」と話していた。

 さらにフリー転身後の笠井アナについて「仕事が非常に順調で多かったんです。彼、フリーになって一番心配していたのは、仕事がありますかね?ということだったんですが、僕がフリーになることを勧めたぐらいだから、大丈夫だよ、あなたはいろんな仕事があるから心配しなくていいよって、事務所もその言葉を裏付けるように頑張ってくれて、ほぼ毎日仕事になって。他局のクイズ番組、旅番組、バラエティー番組であるとか、さらに加えて講演が彼、人気があるもんですから、講演とか入っていて、それで悪性リンパ腫であることが分かりました。事務所も状況を説明しなければいけないし、番組の担当者にも説明しなければいけないし、発表する前にそちらの方に手をうっていたらやはり、こういう情報は漏れるもんですね。漏れたということです」と伝えた。

 小倉氏は18日朝に笠井アナからラインが届いたことを明かし「改めて新聞で悪性リンパ腫という文字を見ると、自分はがんだということを再確認してこれに立ち向かっていかないといけない」という決意がつづられていたという。友人、知人から心配のメール、ラインが届いているといい「だから明日この番組で話すことによって少しでも安心してもらおうという気持ちが彼は強いんだろうと思います」と明かした。

 さらに病気について「抗がん剤とかの治療になるもんですから、時間がかかるんですね。今、分かっているのは4か月は抗がん剤治療などで入院しないといけない。そのあと2か月は自宅療養なので早くても来年6月に復帰ということなんです」と報告した。

 その上で小倉氏は笠井アナを「仕事男」と評し「仕事のことばっかり気にしているんで、今は治療に専念しようよと言っているんです」と伝えていた。「講演でも笠井君、人気があって、東日本大震災の資料も細かくつけていて本を書くぐらいですから、子どもの保育の分野とかあらゆる分野にわたって講演するんですが、講演会場へ行くときに分厚いかばんを持っていって、今日はこのなかどれを話そうってやるぐらい慎重で勉強家なんです。そんな彼がなんで1万人に1人がかかるような悪性リンパ腫にかかってしまったのか、残念でならないんですが。ただ、同じ様な病気をしている人もいるし、私が膀胱がんのときにみなさんにお話をして、小倉さんの生き方を自分も学びましたってあったんで、彼が自分でテレビで話したいっていうのはそういう影響力があったのかもしれません」と話していた。

報知新聞社