東野&岡村が吠えた 吉本興業“交通費自腹”騒動のホントの舞台裏

東野&岡村が吠えた 吉本興業“交通費自腹”騒動のホントの舞台裏

 吉本興業内部で勃発している“交通費自腹”問題が暴露され、ちょっとした騒動だ。

 きっかけは、12月1日放送の関西ローカル「マルコポロリ!」(関西テレビ)での東野幸治(52)の発言。明石家さんま(64)が主催した宮迫博之(49)の激励会に関する話の流れから、カメラ目線で「宮迫、キミのせいで、1月から全吉本芸人、交通費がカットになりました!」と訴え、スタジオの笑いを誘ったのだ。

 これに追随する形で、5日深夜放送の「オールナイトニッポン」では、ナインティナインの岡村隆史(49)が、「芸人の中で一番激震が走っている交通費問題!」と切り出し、「交通費がなくなるんやったら、(闇営業問題以前と)今まで通りちゃうやん!」となどとまくし立てたのだが、SNSでは2人の発言に懐疑的な書き込みが散見される。なかには高給取りが何をセコイこといってんの? といったものも含まれ、東野に至っては、庶民との感覚のズレを指摘する記事までアップされる事態となっているのだが、実はこれ、内情は違うようだ。

 というのも、「すべての交通費が自腹になるような形で話が広まっていますが、吉本が所属芸人に対して見直しを提示したのは、タクシー代のみ」(中堅の吉本芸人)。つまり、会社は電車賃やバス代は出しまっせ、というスタンスだというのだ。

 令和元年の“笑いの総合商社”は後手後手だったり後になって訂正するような不誠実な対応が際立っただけに、「ほんまかいな?」と訝りたくもなるが、20代の若手芸人は深いため息をつきながらこう嘆く。

「たしかに吉本から提示されたのは、来年1月から“タクシー代全面廃止”というものです。東野さんが番組で訴えたように深夜や早朝の移動、それに駅から遠い現場などもタクシー利用は認められず、例外は一切なし。説明するマネジャーたちは聞く耳持たずに、“これまでは会社の善意でタクシー代を認めていたんだ”の一点張りです。そんな状況を見かねた東野さんはじめとした発言力のある先輩たちが代表して、事務所と交渉してくれているんですが、どうなることやら……」

 “タクシー代の乱”の結末は果たしてーー。