アンナ、泣き崩れた「最高のパパ」…梅宮辰夫さん密葬に１００人参列

　１２日に慢性腎不全で死去した俳優の梅宮辰夫さん（享年８１）の密葬が１４日、都内の斎場でしめやかに営まれ、荼毘（だび）に付された。親族のほかにタレントのせんだみつお（７２）、テリー伊藤（６９）ら約１００人が参列した。長女でタレントの梅宮アンナ（４７）は泣き崩れ、「最高のパパでした」と惜別のメッセージを送った。憔悴（しょうすい）のあまり、この日も報道陣の前で話すことはできなかった。

　突然の悲報から２日。昭和の大スターで辰兄（たつにい）の愛称で親しまれた梅宮さんが最愛の家族、親しい友人たちに見守られて天国へと旅立った。アンナは涙を見せながらも「最高のパパでした。お忙しい中、来ていただいてありがとうございます」と参列者にあいさつした。

　ブログで「理路整然と話すには、少し時間が必要だと思います」とつづったアンナはこの日も、報道陣の取材には対応しなかった。関係者によると「まだ気持ちの整理がついていませんが、近くお話しをする場を設けさせていただきます」と会見する意向を持っているという。参列者によると密葬では泣き崩れる場面もあり、憔悴しきっていたという。

　密葬のため、通常の葬儀のような取りまとめ役ではないが、形式として妻のクラウディアさん（７５）が喪主を務めた。斎場は１７年に死去した親友の松方弘樹さん（享年７４）の密葬と同じ場所。梅宮さんは神奈川・真鶴の自宅で就寝中に意識を失い、そのまま帰らぬ人となったため、アンナは「人工透析を受けたり、つらいこともあったけど、最期は苦しまずに、眠るように亡くなったから良かったのかな」と周囲に話していたという。

　ひつぎには梅宮さんの好物、ゆかりの品が納められた。梅宮さんを慕う真鶴や湯河原の仲間たちの集まり「梅辰会」の法被や、元気な頃は週３、４回通うほど好きだったスーパーマーケット「紀ノ国屋」の紙袋、ミルクティー、せんべい、ハイチュウのほか、料理好きだけに塩や昆布などの調味料も。まさに梅宮さんの人生を象徴する品々が用意された。

　この日午前には遺体が安置された都内の葬儀会社に親戚でドラマでも共演していた俳優の高橋克典（５５）が最後の別れに訪れた。戒名は「浄海院和譽辰照居士」に決まった。名前の「辰」や大好きだった「海」の字が盛り込まれた。

報知新聞社