加山雄三、脳梗塞「消えてなくなっちゃった」40日ぶりコンサート復帰

引用元:スポーツ報知
加山雄三、脳梗塞「消えてなくなっちゃった」40日ぶりコンサート復帰

 軽い脳梗塞で先月入院した俳優で歌手の加山雄三(82)が14日、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで「コンサートツアー2019―20 START」東京公演を行った。10月27日の兵庫公演以来、約40日ぶりにコンサート復帰を果たした。

 冒頭、海のムービーを背景に軽い足取りでステージに上がった若大将を、満員の2150人が拍手で迎えた。ジャケット姿でマイクを握ると「東京の皆さんこんばんは。5年ぶりのツアーを楽しんで下さい!」と呼びかけた。

 MCでは「脳梗塞を無事にやり過ごして、後遺症もないんですよ」と笑いながら説明。「寄る年波と言えばそうなんだけど、(脳梗塞が)不思議と消えてなくなっちゃった。これって何なんだ?」とおどけた。「皆さんが応援したくれたおかげです。感謝の気持ちでいっぱいです」と頭を下げた。

 1曲目の「恋は紅いバラ」からMC、メドレー4曲と続き、立ちっぱなしで歌唱。その後「今日はスタッフから『座りながら歌うといいですよ』と言われて、イスがあるんです。座っていいですか? ああ楽でいいや」と腰掛けるも、また歩き出すなど元気いっぱい。ファンに手を振りながら以前と変わらぬビブラートを響かせた。

 加山は11月8日午後7時頃、自宅でテレビを見ていた時に左手の動きと目の見え方の違和感をおぼえ、病院に直行。検査の結果「脳梗塞」と診断された。緊急入院し、同月19日に退院。16日のさいたま公演、28日の札幌公演は中止し、来年に振り替えた。同月下旬のフジテレビ系「FNS歌謡祭」の収録で仕事復帰した。

 20分の休憩を挟み、計1時間40分のステージ。代表曲「君といつまでも」「蒼い星くず」「お嫁においで」など27曲の半数近くは立って歌った。病気の影響はおろか、82歳という年齢も感じさせず、ファンを安心させた。

 ◆残り11公演予定

 加山のツアーは今年6月、地元・神奈川県茅ケ崎市からスタート。中止になった11月16日のさいたま公演は来年1月15日に、11月28日の札幌公演は来年3月24日にそれぞれ振り替えられる。ツアーは来年4月まで続き、振り替え2公演を加えた残り11公演が予定されている。

報知新聞社