三浦祐太朗、夢の“全国制覇”達成…1年かけ47都道府県ツアー完走

引用元:スポーツ報知
三浦祐太朗、夢の“全国制覇”達成…1年かけ47都道府県ツアー完走

 シンガー・ソングライターの三浦祐太朗(35)が14日、東京・マイナビBLITZ赤坂で初の47都道府県ツアー(全49公演)の最終公演を行い、デビュー時からの夢だった“全国制覇”を達成した。

 「本当に幸せです」。充実感と達成感から、自然と笑みがこぼれた。「1年を通して、人の優しさに触れたなと思います。そのおかげでこの場所に立てています。ありがとうございます」と感慨に浸った。

 1月の鹿児島公演から1年をかけてホール規模の会場を回り、約5万人を動員した。秋田や長崎、福井には初訪問。その土地ごとの雰囲気、熱量を感じ取った。強く感じたのは母親の元歌手・山口百恵さん(60)に対する観客の思い。「母のファンの方の青春時代を傷付けないように、これからも大切に歌っていきたい。母を知らない世代もいるので、『昭和にこんな名曲があったんだ』と、一人の歌い手として歌い継いでいきたい」と気持ちを新たに。「母の曲しか知らないで来てくれた方にも、ちゃんと『三浦祐太朗』を知ってもらえたという実感はあります。それが、大きかったかもしれない」と話した。

 「全てをこのライブにぶつけようと意気込んで来た」。1時間半のパフォーマンスで冬のバラード「星屑メリーゴーランド」、百恵さんの「しなやかに歌って」のカバーなど15曲を歌い上げ、1000人を魅了。「さよならの向う側」「イトシセツナナミダ」で締めくくった。

 「より歌に対してストイックになれました。これだけの手応えがある中でやらせてもらった。今までなかったわけではないけど、根っこの部分の自信が、自分の中に芽生えたというのはあります」と、表情は明るい。来年3月21日の東京公演から全国ツアー(40か所以上を予定)が決定。ベーシストが加わり、パワーアップした編成になる。

 三浦は「ボトムをしっかりと支えてくれる人間が増える。どんなセットリストになるかも含めて楽しみですね」と声を弾ませる。「今年は感謝の1年になりました。この勢いを止めることなく、来年も精進していきたいと思います」。2020年は勝負の年、大輪の花を咲かせる。(加茂 伸太郎)

報知新聞社