J・J・エイブラムス監督、『スカイウォーカーの夜明け』におけるレイア・オーガナ、皇帝パルパティーン、デス・スターについて語る

引用元:IGN JAPAN
J・J・エイブラムス監督、『スカイウォーカーの夜明け』におけるレイア・オーガナ、皇帝パルパティーン、デス・スターについて語る

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のために来日したJ・J・エイブラムス監督は、人々に愛された女優キャリー・フィッシャーが2016年に亡くなったのち、『スカイウォーカーの夜明け』におけるレイア・オーガナの居場所をどのように見つけたかを明かした。『スカイウォーカーの夜明け』はスカイウォーカーの血筋の人々の物語を締めくくる作品であるため、レイアは大きな役割を持つはずだった。しかし、フィッシャーの死により、エイブラムスは代役を立てることなく、これまで撮りためた映像を使うことを決断した。

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「まず本作にはスカイウォーカーであるレイアと、彼女の息子がいます」と、レイアとハン・ソロの息子であるカイロ・レンを指して監督は語る。「レイアはレジスタンスのリーダーであり、彼女の息子が指揮するファースト・オーダーと戦っています。ですから、かなりスケールの大きい家族間の問題があるわけです。我々はそれぞれのキャラクターをリスペクトと愛をもって扱うべきだと感じているので、レイア抜きで本作を作ることは不可能でした。ですから、未使用の映像が残っていて、彼女を映画に出演させることができて、本当に安心しました。私はキャリーが大好きだったので、すごくエモーショナルでした。『フォースの覚醒』を撮るずっと前に、ちょっとだけ彼女と知り合う機会があったんです。『スター・ウォーズ』シリーズでは何でもそうですが、スカイウォーカーをリスペクトしつつ、エモーショナルで驚きがあって、感情に即座に訴えかけるものがあり、かつ必然的に感じられる物語を描くことを意識するのは、綱渡りのようなもので非常にむずかしい」
『スカイウォーカーの夜明け』では皇帝パルパティーンとデス・スターの残骸が登場することが予告編などで示唆されている。エイブラムス監督は以前、「過去作からの引用が多すぎる」と批判されたこともあるが、これらの再登場について次のように説明している。

「シリーズ全体が1冊の本でチャプター1~9まであるとしたら、最終章でそれまでのチャプターの出来事に言及したり、伏線を回収しないのはとても不自然です。ですから別に過去作から取り入れるもののチェックリストがあったわけではなく、これまでの物語のなかで大きな出来事だと感じられるもの――メジャーなキャラクター、テーマ、ストーリー要素――を使い、どのようにストーリーを描くべきか、でした」
「私がよく考えるのは、100年後の子供がシリーズ全体を観たときに、物語に完全なる必然性あると感じられるようにしたいということです。ですから、重要だと感じられる要素を使わないのは、不自然なのです。ちなみに(過去作を考えると)他にも触れられるものはたくさんありましたが、使いませんでした。ですが、それら(皇帝とデス・スター)に関しては、必要だと感じました」
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日公開。

Daniel Robson