これが選ばれし者の戦い “千両役者”近藤誠一と“セレブ”黒沢咲が夢の役満・四暗刻対決/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES

 今期Mリーガーは全29選手。攻撃重視、守備重視、バランス重視、メンゼン派、スピード派、打点派など様々なスタイルの選手がいる。なかでもメンゼン派で、仕上げる時にはとことん高目を追求していくメンゼン高打点スタイルの代表格といえば、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)とTEAM雷電・黒沢咲(連盟)だ。

【映像】究極の役満対決!近藤誠一・黒沢咲が四暗刻同士でぶつかり合い(2時間25分ごろ~)

 そんな2人が対決した大和証券Mリーグ2019・12月10日の1回戦。南4局5本場で四暗刻vs四暗刻という夢の役満対決が“千両役者”近藤と“セレブ”黒沢の競演によって実現した。

 親番・近藤は2万200点持ちの3着目、南家・黒沢は3万7800点持ちの2着目。2人とも配牌では暗刻1組と対子1組だけだった。徐々に対子を増やしていった近藤は、4巡目に四暗刻を意識しはじめ、7巡目にはツモり四暗刻のイーシャンテンにこぎつけた。そして9巡目に白と2万待ちのツモり四暗刻のテンパイを入れるとリーチを宣言。解説の渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)は「えっ?、沢崎さんの2万をスルーしてないか!?」とリーチの前巡にKADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)から切られていた2万をポンしてトイトイ・三暗刻の親満テンパイを取らなかった肝の据わりっぷりに驚きを隠せなかった。

 対する黒沢は、近藤の親リーチを受けながらも15巡目にツモり四暗刻のイーシャンテン、17巡目に5筒と7万待ちのツモり四暗刻をテンパイした。だが黒沢から打ち出されたテンパイ打牌が白だったため、近藤がリーチ・白・三暗刻・トイトイで1万8000点(+1500点)をアガって決着となった。

 メンゼン高打点型の2人が競演した夢対決は、結果としてはどちらも成就することは出来なかった。だが「涙が出そうだ」「勝負師だな」「黒沢を好きになってきた」「今日は神回だわ」「2人四暗刻とかある?」とファンを感動させた。

 役満は今期すでに昨シーズンと同回数となる3回出現している。レギュラーシーズン後半戦、どんなドラマが待ち受けているのか。1試合たりとも見逃せない。【福山純生(雀聖アワー)】

【12月10日終了時点での成績】

1位 KADOKAWAサクラナイツ +215.0(46/90)
2位 EX風林火山 +190.5(44/90)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +108.1(44/90)
4位 U-NEXT Pirates +45.3(44/90)
5位 渋谷ABEMAS ▲8.3(44/90)
6位 セガサミーフェニックス ▲118.0(46/90)
7位 TEAM雷電 ▲124.1(46/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲308.5(46/90)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。