三遊亭円楽「落語界は面倒臭い」とぶっちゃけ 芸歴50年回顧

引用元:オリコン
三遊亭円楽「落語界は面倒臭い」とぶっちゃけ 芸歴50年回顧

 落語家の三遊亭円楽(70)が19日、読売新聞東京本社で行われた自身プロデュースの『落語大手町2020』の記者発表会に登場。今年芸歴50年を振り返りながら、1978年にあった落語協会分裂騒動について「師匠が落語協会を脱退して、それをまだ少し引きずっている人が生き残っているので、そういう部分を私は消しゴムで消したいと思っている。それができる空気感が少しずつできてきたなと」と分析した。

【全身ショット】ポスターを持ちにっこり微笑む三遊亭円楽

 「私は師匠たちに引っ張られて落語協会を出ていった人間だけれども、今でも落語協会の方と付き合っているし、こうやって声を掛ければ寄ってきてくれる。僕は今一番、フリーハンドで動けるような『いいポジションになったな』」と振り返り「落語界は面倒臭いことが個人的にはある。だけど、大同団結すれば『こんなにすばらしい座組ができるんだ』ということに相当みんな気が付いてきた」と語った。

 改めて落語協会の脱退騒動については「『なんで、こんなことになってしまったのか』もう一度考えて、リセット&リスタートできるのではないかと思います。ただ『難しい』と言った人が1人いたんです。聞いてみたら『みんなをそろえて意見があるから…』と。そうじゃないんです、面倒臭いんです。事務方もそれを仕掛ける落語家の方も面倒臭い。『そんなことをする必要はないのでは』『大同団結?そんなもんじゃないよ』という方がいっぱいいますが…」と裏事情を明かした。

 今回開催する運びとなった落語は、7月から始まる東京オリンピックの開催期間内に、日本文化を発信する企画として実施されるもので、「博多・天神落語まつり」「さっぽろ落語まつり」を成功させた円楽プロデュースによる豪華な総勢26人が出演。ライブで見る伝統芸能の面白さ、奥深さを感じる機会を創出していく。7月25日によみうり大手町ホール、大手町サンケイプラザ、26日と27日によみうり大手町ホールで行われる。