「もしもこんな人がいたら……」をネタに4コマ漫画を描き続けているモノモースさん(@mono_moosu)。自身の強みを「絵も記号も最小限でストレスなく読める」と話す通り、シンプルでゆるめな画風から繰り出される納得感のあるオチが人気を集めている。週2~3本の漫画を発表し続けているモノモースさんに、ネタの作り方やSNSで作品を公開するメリットなどについて聞いた。
【4コマ漫画】”希望の光”を求めて脱走を図る囚人が見たものは? モノモースさん傑作選
■「読み手の感情をちょっとだけ動かせれば、4コマとしては成功」
――さしつかえない範囲で構いませんので、プロフィールをお願いします。
【モノモースさん】趣味で漫画を描いている会社員です。普段は漫画とは全然関係のない設計の仕事をしています。
――漫画を描き始めたキッカケはどんなことでしたか?
【モノモースさん】小学生の時に新聞の4コマを切り抜いて集めたりしていて、真似して自分でも描き始めたのがキッカケだったと思います。
――いつごろから漫画を描き始めたのですか? 初期に描かれていた漫画の作風は?
【モノモースさん】最初は絵が描けなかったので、棒人間のキャラクターで模写のようなことをしていましたね。漫画の単行本1冊分のストーリーをノートに丸々描き写したりしていました。
――どうしてギャグ漫画を描こうと思ったのでしょうか?
【モノモースさん】実はギャグ漫画にこだわっているつもりはまったくなくて、悲しい・切ないと感じる4コマがあってもいいと思っています。実際にそういう作品も描いていますが、やっぱり単純で笑えるものの方が描いていても楽しいので、結果的にギャグ漫画になっています。読み手の感情をちょっとだけ動かせれば、4コマとしては成功だと思っています。
――現在の自らの作風にテーマを設けるとしたら何でしょうか?
【モノモースさん】「もしもこんな人たちがいたら……」ですね。4コマの登場人物たちは一見おかしなことをやっているのですが、彼らなりの行動原理で動いていて、ただ変なことをしているわけではなかったりします。「なんでだよ」よりも「なるほど」と納得してもらえる4コマが描きたいですね。
――漫画を描くうえで、影響を受けた作家や作品を教えてください。
【モノモースさん】新聞4コマから大きく影響を受けました。植田まさし先生の『コボちゃん』や、いしいひさいち先生の『となりのやまだ君』など、万人が楽しめる4コマは今読んでも惹かれます。
――自身の作品の強みは何でしょうか?作品性が表れている代表作はどれだと思いますか?
【モノモースさん】セリフも絵もごく最小限で描いているので、ストレスなく読めることが強みでしょうか。『希望の光』というセリフの無いサイレント4コマが個人的に好きな作品です。絵の情報だけで状況を説明するのはなかなか難しいですが、希望が絶望に変わる瞬間を上手く描けたと思います。
「囚人が”窓の外”に見たものは?」オチの絶望感が話題に…4コマ漫画に込めた喜怒哀楽
引用元:オリコン