連対率80%に「強い石橋が帰ってきた」ファンもレジェンドも絶賛の3勝目/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES

 大和証券Mリーグ2019・12月9日の1回戦で、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)が個人3勝目、チーム12勝目を挙げ、チームをプラスポイント域に浮上させた。このトップで、連対率80%という驚愕の数字をマーク。全29選手中、連対率1位の座もキープした。

【映像】オーソドックスなスタイルで勝利した石橋伸洋(第1回戦)

 対局者は起家から赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、石橋。

 南4局、石橋はトップ目だった内川を4600点差の2着目で追走していた。配牌で3トイツの手牌をもらうと、4巡目に4トイツとなったことで、七対子を本線に手牌を進行していたが、7巡目に暗刻がひとつ出来たことでトイトイも見据え、最終的には白・トイトイ・ドラ3の跳満1万8000点に仕上げて見せた。

 11月12日の2回戦で記録した2万7500点という今期最少トップ以来となる勝利者インタビューでは「トップは厳しいかなとは思ったけど、展開が良かった」とキリッとした表情を見せると、ファンからは「強い石橋が帰ってきた」「バッシー強いな」と賞賛された。解説のレジェンド雀士・土田浩翔(最高位戦)からは「石橋は進化している。打ち方もいい方向に変えてきている」と評された。

 石橋自身、好調の要因を「今までは割と基本から離れて打っていたんですけど、今は基本に忠実に打っていること」と自己分析している。野球で言えば、変化球投手が基本のストレートを磨いたことで、打者の読みの裏をついているといったイメージ。「僕の印象で、手順を外して打ってくるだろうと思われているので、その点で読まれ方として、いいところもあるんじゃないかなと」。だから仮に打者がストレートに対応してくれば、また変化球でかわすことができるような強さが、今の石橋にはある。

 石橋が自団体の頂点である「最高位」と同団体のオールカマーのタイトル戦「發王戦」の二冠を達成したのは2011年。以降、2016年から4年連続で出場して来たRTDリーグでも思うような結果を残せてはいない。Mリーグ2018のドラフト会議では、ギリギリ3位指名だったこともあり「そもそも去年から負けたら後がないと思ってやっている」というが、このトップで個人スコア+130.9で5位に浮上。チームをけん引している今期の石橋は、語り口調にも確固たる手応えと自信が垣間見えている。【福山純生(雀聖アワー)】