志村けんさん、多彩なギャグとキャラで昭和の子供たちの人気者に

志村けんさん、多彩なギャグとキャラで昭和の子供たちの人気者に

 ザ・ドリフターズのメンバーで子供から大人まで幅広い世代に人気を博したタレント、志村けん(本名・志村康徳=しむら・やすのり)さんが29日午後11時10分、新型コロナウイルスによる肺炎のため、東京都内の病院で死去した。70歳だった。

 志村さんは1950(昭和25)年2月20日生まれで、東京都東村山市出身。高校卒業と同時にザ・ドリフターズの付き人として、故いかりや長介さんに弟子入りした。74年、ドリフを脱退した故荒井注さんに代わって正式メンバーになり、ギターを担当。TBS系バラエティー「8時だョ!全員集合」で披露した「東村山音頭」や加藤茶との「ヒゲダンス」でコメディアンとして不動の地位を築いた。

 その後も「バカ殿様」や「変なおじさん」の人気キャラクターのほか、「アイーン」「だっふんだ」「だいじょうぶだぁ」などのギャグがヒット。「アイーン」はプロ野球ヤクルトのアレックス・ラミレス外野手(現DeNA監督)が本塁打の際に披露するなど、万人の通じるわかりやすい逆は、昭和、平成、令和と時代を超えて子供たちに愛された。