佐藤健、殺人事件の容疑者役!阿部寛共演で「護られなかった者たちへ」映画化

佐藤健、殺人事件の容疑者役!阿部寛共演で「護られなかった者たちへ」映画化

 先日最終回を迎えたドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)や公式YouTubeチャンネル開設なども話題の佐藤健が、“どんでん返しの帝王”の異名を持つ作家・中山七里のミステリー小説「護られなかった者たちへ」を映画化する作品に主演し、連続殺人事件の容疑者という役どころに挑むことが明らかになった。阿部寛、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都が共演し、2020年内の公開を予定している。

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 原作は中山が「この物語は市井の人々の絶望と喜びを描く必要があった。従って登場するキャラクターは全員普通の人であり、普通の生活をし、普通に泣き、普通に憤る」と説明する作品。東日本大震災から9年後、宮城県内の都市部で、全身を縛られたまま放置され餓死させられるという凄惨(せいさん)な連続殺人事件が発生。知人を助けるために放火、傷害事件を起こした後、刑期を終えて出所したばかりだった利根泰久が捜査線上に浮かび上がる。 利根泰久役を担当する佐藤は今作について「生活保護というシステムの裏に潜む人々の様々な思い、その中でも途方もないやるせなさ、悲しみ、どこへ向ければいいかわからぬ憤り、怒りをぶつけていくことがこの作品での自分の役割だと思っています」とコメントしている。 2010年公開の『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』で佐藤と共演していた阿部は利根のことを追い詰める宮城県警の刑事・笘篠(とましの)誠一郎役。笘篠は殺された二人の被害者から共通項を見つけ出して利根を追い詰める。利根はどのように生きてきたのか? 被害者はなぜこんな殺され方をされたのか? 隠されていた真実が明らかにされていく。 メガホンを取るのは『64-ロクヨン-』シリーズの瀬々敬久監督で、『永遠の0』『空飛ぶタイヤ』などの林民夫が脚本を担当する。撮影は今年4月~5月を予定。(編集部・海江田宗)

キャスト、スタッフのコメント全文は以下の通り

■佐藤健:利根泰久役(建設会社勤務。前科一犯。出所直後に連続殺人事件が発生)
生活保護というシステムの裏に潜む人々の様々な思い、その中でも途方もないやるせなさ、悲しみ、どこへ向ければいいかわからぬ憤り、怒りをぶつけていくことがこの作品での自分の役割だと思っています。魅力的なキャストの皆さま、そして再び瀬々監督とご一緒できることを大変嬉しく思います。監督とは前回2か月の岡山ロケをともにしましたが、今回の舞台は宮城です。またしばらく瀬々組の濃厚な映画の世界に浸ってきます。

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