嵐、コロナ禍の世界へメッセージ「みんなが元気になった時…新しい音楽を必ずやお届けしたい」

 国民的人気グループ、嵐が26日、新型コロナウイルスの感染拡大で苦しむ世界に向けてSNSでエールを送った。インスタグラムやツイッターに「皆さんが日々を元気に過ごせることを、心から祈っています」と日本語と英語でメッセージ。5人がレコーディングする写真とともに「新しい音楽を必ずやお届けしたい」と宣言し、昨年11月の「Turning Up」以来となる新曲発売を期待させた。

 日本のみならずアジア圏を中心に世界でも大きな人気を誇る嵐が、“共通言語”の音楽で世界に元気を届けると誓った。

 5人は26日午後1時過ぎにインスタグラムやツイッターを更新。メンバーが横一列に並び、スタジオでレコーディングする写真を添えて、「いつか世界中のみんなが元気になった時、こうしてみんなで集まって、新しい音楽を必ずやお届けしたいです!」(原文ママ)と力強く宣言した。

 英文では「We miss being able to be in the studio right now(今スタジオにいられないのが残念)!」とつづっており、写真は以前撮ったものと思われる。5人は続けて「皆さんが日々を元気に過ごせることを、心から祈っています」とメッセージ。国内外のファンからは「嵐の曲に元気をもらっています」「Always trust you(いつもあななたちを信じている)」などと1万件以上のコメントが寄せられた。

 「新しい音楽」をいつ、どういった形でファンに届けるかは明らかにしなかったが、デビュー20周年の昨年11月3日に発売した配信シングル「Turning Up」以来の新曲発売も期待される。

 今回の発信の裏には、5人が抱えたもどかしい思いがある。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月に行う予定だった北京五輪のメインスタジアム、北京国家体育場(通称・鳥の巣)での単独公演は中止。NHKでナビゲーターを務める東京五輪・パラリンピックは開催延期が決定した。

 櫻井翔(38)は25日、嵐が司会を務めるNHK特番「2020スタジアム」(月1回、水曜後7・30)に生出演して「引き続き選手の皆さんを応援していきたい」と宣言。今回は暗い話題が続いた世界を少しでも前向きにしようと、日本から元気を発信した形だ。

 嵐は昨年発売した20周年記念ベスト盤「5×20 All the BEST!! 1999-2019」が約330万枚を売り上げ、昨年のアルバムで世界最多だったとして日本アーティスト初のトップセラーアルバム賞を受賞したばかり。活動休止まで残り9カ月。嵐がどんなサプライズを用意しているか、世界が注目している。