“死”に対峙しながら人生の喜び語る、大竹野正典の遺作「山の声」本日開幕

“死”に対峙しながら人生の喜び語る、大竹野正典の遺作「山の声」本日開幕

「山の声-ある登山者の追想-」が、本日3月25日に東京・Space早稲田で開幕する。

【写真】オフィスコットーネ レパートリーシアター「山の声-ある登山者の追想-」より。(メディアギャラリー他7件)

2008年に初演され、第16回OMS戯曲賞大賞を受賞した「山の声-ある登山者の追想-」は、2009年に48歳の若さで死去した大阪の劇作家・大竹野正典の遺作。綿貫凜がプロデューサーを務めるオフィスコットーネでは、本作を2012年より上演しており、今回は2018年版と同様綿貫が演出を手がけ、河野洋一郎と山田百次が出演する。

本日3月25日19:00開演回には宇梶剛士と土屋良太、26日15:00開演回には西尾友樹、占部房子、照井健仁、瀬戸山美咲、27日19:00開演回には得丸伸二と富田裕子、28日18:00開演回には毎日新聞の濱田元子、演劇評論家の今村修と柾木博行が登壇するアフタートークが開催される。上演時間は約1時間30分で、公演は3月29日まで。新型コロナウイルス対策として、劇場入口で検温と手の消毒が実施される。

なお、3月14・15日に北海道・シアターZOOで上演予定だった公演は、新型コロナウイルスの影響で延期となった。

綿貫凜コメント「山の声-ある登山者の追想-」は加藤文太郎の遺稿集「単独行」を手掛かりに、昭和初期の登山家・加藤文太郎と吉田登美久がなぜ遭難に至ったのかを大竹野正典さんの想像でシンプルに書き上げています。
非情の山に取り憑かれた男二人、ちっぽけなプライドとコンプレックス、人生の孤独や喜び、すぐそこにある「死」と向き合いながら生き生きと語る姿は、私たちに生きる意味をそしてエネルギーを与えてくれます。
日々の焦燥、不安、憤りなど今の私たちと何も変わらない、この普遍的な芝居を劇場で体感して下さい。
皆様に安心して公演をお楽しみいただけますよう、出来うる限り衛生対策を徹底してまいります。
このような状況ではありますが、スペース早稲田までいらして頂けたら幸いです。

オフィスコットーネ レパートリーシアター「山の声-ある登山者の追想-」2020年3月14日(土)・15日(日)※公演延期
北海道 シアターZOO

2020年3月25日(水)~29日(日)
東京都 Space早稲田

作:大竹野正典
演出:綿貫凜
出演:河野洋一郎、山田百次