やはり延期。新型コロナウイルスの影響でカンヌ国際映画祭が5月開催を断念

引用元:ELLE ONLINE
やはり延期。新型コロナウイルスの影響でカンヌ国際映画祭が5月開催を断念

感染拡大が続く新型コロナウイルスの影響により、今年5月12~23日にフランスで開催される予定だった、世界三大映画祭の一つ、カンヌ国際映画祭が延期されることになった。フランスでは現在、全土で外出禁止措置が取られている。

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映画祭の主催者が3月20日に発表したところによれば、6月下旬から7月初めまでの開催を軸に、政府とも協議しながら新たな日程を検討中とのこと。主催者側は発表した声明で、次のように説明している。

「フランス政府とカンヌ市、映画祭の理事や映画業界の関係者らと継続的に協議を行っており、実現の可能性についての判断が下せるようになり次第、開催の日程を決定し、発表します」

「カンヌ映画祭は、外出禁止令に従うよう積極的に呼びかけている人たちを強く支持します。世界全体が困難に直面する今、私たちは団結するべきです」 やはり延期。新型コロナウイルスの影響でカンヌ国際映画祭が5月開催を断念 2019年に開催された第72回カンヌ国際映画祭の会場 GETTY IMAGES フランス政府は先ごろ、欧州連合(EU)加盟国以外の市民が「(EU加盟国の大半で構成され、国境管理が行われていない)シェンゲン圏」に入ることを禁止。同映画祭には毎年、各国の何千人もの映画関係が出席する。

カンヌ国際映画祭は過去に2度、中止されたことがある。最初は1939年。第2次世界大戦の勃発により、第1回の開催が見送られた。1968年には、学生らが主導した資本主義と帝国主義に抵抗する運動に全土の労働者たちが連隊を表明してストライキを開始。映画監督のフランソワ・トリュフォーとジャン=リュック・ゴダールが抗議運動に参加すべきだと主張し映画祭の中止を求めたことから、予定より1週間早く終了することとなった。

世界中で影響が広がり続ける新型コロナウイルスの感染拡大。いまだ終息の気配は見られないことから、開催は可能なのかどうか、判断は難しいものになりそう。
(From: Harper’s BAZAAR JP)