引用元:中日スポーツ
世界に羽ばたこうとする才能を持った若き映画人に贈られる「第1回大島渚賞」の授賞式が19日、東京都内で行われ、受賞した小田香監督(32)が出席した。
2013年に亡くなった大島監督をたたえて設立された同賞。小田監督は大阪府生まれ。メキシコの洞窟湖を巡る歴史を描く最新作「セノーテ」(6月日本公開)などのドキュメンタリー作品が高く評価されている。
小田監督は受賞を喜び、「命を、人生をかけて自分に表現できているかを考えて映画の道を歩んでいく所存です」とあいさつした。審査委員長で音楽家の坂本龍一(68)は、「この賞にふさわしいのは誰かと考えたら、小田監督しかいなかったので、僕の方で推薦させていただきました」と選考過程を明かした。大島さんの妻で女優の小山明子(85)は、「素晴らしい女性が選ばれて、大島はさぞかし満足していると思います」と笑みを浮かべた。