米倉涼子の決断 信頼するスタッフ退社や芸能界の変化も影響か

引用元:THE PAGE
米倉涼子の決断 信頼するスタッフ退社や芸能界の変化も影響か

 米倉涼子が今月末をもって長年所属したオスカープロモーションを退社することを発表した。24日、マスコミ各社に宛てたFAXで事務所への感謝とともに、新たな活動は近日報告するとした米倉。契約満了のタイミングで円満な形での退社だが、オスカープロモーションはこのところ有力な所属者の退社が続いており、稼ぎ頭と目される米倉だけに業界内では今後のオスカーを心配する声も出ている。いったい、何が起きているのか。

“美の殿堂”オスカーにささやかれる不協和音

 昨年から何かと落ち着かない話題の多かったオスカー。忽那汐里、草刈民代が離れ、モデルのヨンア、若手の注目株だった岡田結実も今月の退社が報じられたばかりだ。

 「昨秋には鳴り物入りでデビューさせた『C.C.ガールズ3』の結成まもないメンバー脱退が話題になりましたが、あの辺から事務所内の不協和音がいよいよ顕在化してきた気がしてなりません。岡田さんの退社の理由としては事務所との方向性の違いが取り沙汰されていますが、最近はタレントより女優業が増えてまずまず希望通りの方向だったはずです。それ以上に、希望が持てない何かがあったとみるのが自然かと思います」と話すのは、スポーツ紙の50代男性記者。

 不協和音とは何か。“美の殿堂”“美の総合商社”などともいわれる名門プロダクションのオスカーだが、数年前からたびたび良くない話が報じられてきた。週刊誌の40代女性記者は明かす。

 「現社長の娘婿が役員を務めるようになってから不満を持つスタッフが増え、40人前後もの大量の社員が退社したんです。その中にはタレントとの信頼関係が厚かったマネージャーなどもおり、先行きに希望が持てなくなったタレントにも離脱が波及してしまった。実は米倉さんが信頼していたスタッフも2人、辞めたのです」

従来とは異なってきた?タレントと事務所の関係性

 また一方では、米倉の退社には昨今の芸能界の状況も影響しているのでは、との見方もある。

 「今はSNSなどでタレント個人でも営業的なことが発信できる時代。従来の枠組みでは予想できないことも多くなってきました。オスカーさんの現場スタッフも『もはや何が当たるか、誰が当たるか、予想できないですよ』と言っていましたが、事務所内で当初はさほど評価されていなかった藤田ニコルさんが当たったりと、昔のようにタレントを発掘して育成して出せばいい、という時代ではなくなってきている。需要と供給の問題が出てきているな、と思うんです。プロダクションが持っているマネジメントのノウハウや人脈は強みであることは間違いありませんが、米倉さんのように実力もネームバリューもある人なら、大手のプロダクションに所属し続ける必要性がますます薄れてきているのではないかと思います」とは、オスカーとは別の芸能プロダクションの50代男性マネージャー。

 いずれにしても、オスカープロモーションにとっては窮地が続いている感は否めない。将来が期待される高橋ひかるの本格復帰や、剛力彩芽がテレビ朝日系ドラマスペシャル「陰陽師」で久々に長編ドラマ出演が決まるなど、明るいニュースもある。ここからどう好転させていけるか。引き続き注目していきたい。

(文:志和浩司)