コロナ禍で伸びた動画再生 アスリートも続々公開し一躍人気に

コロナ禍で伸びた動画再生 アスリートも続々公開し一躍人気に

 新型コロナウイルス感染拡大による臨時休校で、動画の閲覧数が軒並み上がっている。特に人気なのは運動不足を解消するフィットネス系。ここへきて、懐かしの「ビリーズブートキャンプ」に“再入隊”する人も増えはじめた。

 日本サッカー協会(JFA)が13日、岡崎慎司(33)と香川真司(30)の動画を公式ツイッターに投稿。すると9万回以上も再生され、大きな話題になった。

「真司でーす!」「慎司でーす!」「2人あわせてWシンジでーす!」と明るく登場する2人は、お笑い芸人さながら。序盤では、コロナショックを神妙な面持ちで話す香川さんに、岡崎さんが「マジメかっ!」と頭を叩いてツッコミ。バリバリの関西弁(2人とも兵庫県出身)で、「全国のサッカー少年少女へ」と題し、室内でしりとりリフティングをしている。

 頭を使いながらスキルも発揮する動画は、「入りがやっすい芸人やないか」、「元気頂きました」とほっこりさせるだけでなく、「家にこもりっきりの子供たちが楽しめてありがたい」といった親たちから感謝のコメントも多数寄せられた。

 JFAは自宅でできるエクササイズ、椅子とサッカーボールでできるチャレンジ運動、親子で頭と体を鍛える体操など、現役選手が体を使って教えてくれる動画を配信したが、再生回数44万回以上とダントツなのは、柴崎岳(27)がウイルス対策の基本である手洗いを正しく解説する動画だ。愛犬が寄り添い、プライベート感も満載。トップアスリートが一緒に「基本のキ」を教えてくれるとあれば、子供たちも黙って見てくれるというもの。影響力は柴崎ならではだろう。

 14日には、ヴィッセル神戸で元スペイン代表MFのアンドレス・イニエスタ(35)が自身のツイッターでメッセージ動画を発信。15日には、楽天の動画配信サービス「Rakuten TV」とYouTubeで楽天グループ所属のイニエスタ、東北楽天ゴールデンイーグルスの選手、プロテニスプレーヤーの錦織圭(30)ほか、トップアスリートのエール動画を配信した。

 バスケ界からは13日、NBAウィザーズの八村塁(22)らがライブ中継でファンと交流。同じくNBA選手ので活躍する渡邊雄太(25)、馬場雄大(24)との対談や、八村の自宅のバスケットシューズコレクションを紹介するなど、携帯配信ならではのプライベート映像となった。

 お笑い芸人に続く、プロアスリートの動画配信。ヒーローたちの活躍が日本を明るくしているようだ。