平井理央、報道番組に初挑戦「ワーキングマザーの目線を」

平井理央、報道番組に初挑戦「ワーキングマザーの目線を」

 元フジテレビのフリーアナウンサー、平井理央(37)が、4月1日放送開始のTOKYO MXのニュース番組「news TOKYO FLAG」(月~金曜後5・59)の月~木曜のメインキャスターとして、報道番組に初挑戦することが15日、分かった。局アナ時代はスポーツ担当として活躍し、現在は一児の母。平井は「ワーキングマザーの目線を持ちつつ、いろいろな考え方、目線があることを想定し、ニュースをお伝えします」と気合十分だ。

 東京の情報をどこよりも早く、より深く伝える。民放各局のニュース番組がひしめく平日夕方帯で、平井が報道キャスターに初挑戦する。平井は「報道のキャスターはいつかは挑戦したかったけど、きっかけ、タイミング、ご縁がなかった。不安もありましたが、挑戦させていただける機会。精いっぱい、飾らずに、自然体の自分で臨めたら」と意気込みを語った。

 2005年にフジテレビに入社し、06年4月から12年9月まで、同局の看板番組「すぽると!」などスポーツを中心に活躍。夏季五輪では、北京大会(08年)、ロンドン大会(12年)で中継キャスターも務めたが、帯の報道番組はアナウンサーはこれが初めてだ。

 コロナウイルスの影響で五輪開催の可否が問われる“世界都市”東京。世界が注目し、日々、この街の情報は目まぐるしく交錯する。それを報じることになる平井も「感染拡大のニュース。例えば『東京に何人出た』ということでも、どの地域で、どのような症状なのか、細かい情報も気になります」とアンテナを張り巡らせている様子。

 目標のキャスターとしてフリーの滝川クリステル(42)と椿原慶子アナ(34)の古巣で一緒だった二人の名を挙げ、理由を「強い芯を持ちながらも柔らかく、優しく受け止めて伝えることができる」と説明。先輩たちの教えもしっかりと実践する構えで、局アナ時代に「6年半、背中を追い続けた」という三宅正治アナ(57)から「生放送は始まれば終わるから」と助言を受けたことを回想し、「生放送はミスしても始まれば終わってしまう。『それくらい思い切った気持ちでやった方がいい』という意味だったと思います」と金言を胸に大役に臨む姿勢だ。

 また、マラソン大会に出場した際に指導を受けた2000年シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さん(47)の言葉も、平井にとって励みになっているという。「『本番でいい姿をみせようとすると緊張する。いつもどおりの自分でいいと思うと緊張ってしないですよね?』といわれました。キャスターで、いいところを見せたくはなってしまいますが、そうではなく、ありのままの自分を見せられるようにありたいと思います」と肩の力を抜いた。

 番組と同じ時間帯には、古巣の後輩で元フジテレビのフリーアナウンサー、加藤綾子(34)がメインキャスターを務める報道番組もある。互いにとって刺激となるが「加藤さんは自然にやられている。その心構えを逆に聞きたいです」と謙虚に向上心を示し、新番組の“顔”となることを誓った。

 7年の社内恋愛を実らせ、2012年9月にフジテレビを“寿退社”した平井も、現在は2歳の女の子を持つ母親。番組関係者は「20代、30代の働くお母さんの目線にもなれる。『すぽると!』などでもキャスターを務め、経験は申し分ない」と太鼓判。平井も「私自身、子育て世代のワーキングマザー。その目線を持ちつつ、いろいろな考え方、目線があることを常に想像しながら、情報をお伝えしたい」と意気込んだ。