解決済みの事件を妄想で勝手に謎解き! 「警視庁捜査資料管理室スペシャル~明石幸男、最後の3日間~」

引用元:夕刊フジ

 【大人のTVプレビュー】「警視庁捜査資料管理室スペシャル~明石幸男、最後の3日間~」(BSフジ、第1夜=14日午後9時、第2夜=15日午後9時)

 刑事ドラマの異色作がBSフジ開局20周年記念特番として帰ってくる。

 警視庁捜査資料管理室の技術専門官、明石幸男(瀧川英次)が、解決済みの事件の紙資料をデジタルデータ化しながら、それをもとに妄想をふくらませて、勝手に謎解きをしていくという、これまでの刑事ドラマとはひと味違った作品だ。

 明石は、3日後に迫った「捜査資料管理センター」の開所に向けて、入力作業を続けていたが、『中央区開かずの金庫鍵師衰弱死事件』という気になる事件名をみて、またも推理の虫が騒ぎ出すことに…。

 さらにもうひとつの心配事が、新センター最終レイアウトの打ち合わせだ。打ち合わせに参加するはずの緒方室長(甲本雅裕)と連絡が取れない。天敵・野添巡査長(小橋めぐみ)に室長の行方を尋ねると、“取り調べ中”だという。

 しかし、栗山巡査部長(川野直輝)が忘れていった捜査中の事件資料や、さまざまな状況証拠を積み上げていくと、「室長が逮捕された」という結論にたどり着いてしまう。

 室長を救うべく、戸塚(秋元才加)、小守(武野功雄)の2人の部下を巻き込んで、明石決死の妄想推理が幕を開ける。

 登場するキャラクターはどれもこれもくせ者ぞろい。テレビシリーズから山内直哉が手がけてきた脚本は、実に緻密に組み立てられている。明石は鉄道オタクという設定ということもあり、その推理はまさに“点と線”を結びつけるような爽快さだ。

 今回は2夜連続の計4時間、妄想だらけの明石の推理が繰り広げられる。果たして謎は解けるのか、室長は助け出すことができるのか。

 今回は高精細な4K映像で撮影されているので、資料管理室も隅々まで見えてしまうかも。(F)