10代が思う東日本大震災 覚えていること 伝えていくこと

引用元:TOKYO FM+
10代が思う東日本大震災 覚えていること 伝えていくこと

10代向けのラジオ番組、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。3月11日(水)の放送では、パーソナリティのとーやま校長が9年前に起こった東日本大震災について、いまの思いを伝えました。とーやま校長:2020年3月11日水曜日、本日も俺、とーやま校長の黒板から授業を始めたいと思います。読み上げます! 「9年前の今日」。

9年前……2011年3月11日、忘れもしない、あれは金曜日でした。今日もずっと、朝から昼から夕方から……学校が休みのヤツも多いだろうし、家でテレビとかで東日本大震災にまつわる映像とかいまの状況とかね、いろいろ目にしたり耳にしたりしたとこだと思うけど。

2011年3月11日金曜日の「SCHOOL OF LOCK!」は休校となって、土、日と(過ぎても)日本がどうしていいかわからない状況の中、14日かな? 月曜日に22時からの「SCHOOL OF LOCK!」はやります、という言葉を受けて……まぁ俺は怖かったけれども、初代やしろ教頭と二人でこのマイクの前で、生徒(リスナー)に向けて、東北に向けて、なんとか言葉を届けたのが9年前。――ここで、リスナーのメッセージを紹介

私は9年前、まだ保育園の年中で、地震があった時間はお昼寝をしていました。私が住んでいる所は内陸とは言えども、震度5の揺れに襲われ、みんなが大混乱に陥っていました。私はほとんど覚えていないのですが、物がどんどんなくなっていって大変だったと家族は言っています。岩手に住んでいるので、学校の行事としても震災学習はたくさんしてきました。実際に沿岸に行き、当時津波を経験した方から話を聞くという経験もさせてもらっています。9年前のこの出来事を、絶対に忘れてはいけないと強く感じました。(岩手県/14歳女性)

今日、久しぶりに家を出てサッカーをしました。1時間くらい青空の下、無心にボールを蹴りました。僕にとって何気ない1日でした。9年前のこの日も僕のようにボールを蹴っている人がいて、何気ない1日を過ごしている人が大勢いたと思います。こんな何気ない日が、一生続けばいいなと思っていたと思います。でもその何気ない日は、どこで終わりを迎えるかわかりません。このことを毎年確認するために、僕は毎年この日はボールを蹴ろうと決意しました。毎年毎年この日常があたりまえではないことを再確認するために。3月11日を未来に伝えていくために。(長野県/17歳男性)

とーやま校長:うん。俺が常日頃思っていることは……「SCHOOL OF LOCK!」でタイミングがあれば言うようにしているんだけど、これは10代に向けてやっている番組です。(メッセージを寄せたリスナーのように)9年前は保育園ってなると、記憶はおぼろげだろうし、実際何がどうなってこういう状況になったのかはわからないでしょ?

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