眞帆志ぶきさん死去…元宝塚トップスターで14年「殿堂」入り

 元宝塚歌劇団雪組トップスターの眞帆志ぶき(まほ・しぶき、本名・名和富美子=なわ・ふみこ)さんが9日午前9時、肺炎のため東京都内の自宅で死去していたことが10日、分かった。87歳だった。

 1952年に宝塚歌劇団に入団。歌劇団屈指の実力派で、娘役の加茂さくらとは名コンビで知られた。71年には歌手としてNHK紅白歌合戦に初出場し、同年、星組公演で主演した「ノバ・ボサ・ノバ」は後に再演を重ねる人気作に。2014年には、宝塚歌劇の発展に貢献したスターらをたたえる「宝塚歌劇の殿堂」に選出された。

 眞帆企画によると、5年前にがんの手術を受け大腸を全摘出。本人はいたって健康だったが、亡くなる前日、急に体調を崩し、目を離した隙に息を引き取ったという。

 通夜は13日午後6時、告別式は14日午前10時から東京都品川区西五反田5の32の20、桐ケ谷斎場で。喪主は実妹、富岡久仁子(とみおか・くにこ)さん。