海老蔵、襲名記念ドラマで再び織田信長役に挑戦「これからの撮影楽しみ」

引用元:オリコン
海老蔵、襲名記念ドラマで再び織田信長役に挑戦「これからの撮影楽しみ」

 5月に十三代目市川團十郎白猿を襲名する歌舞伎俳優の市川海老蔵が、これを記念した特別企画ドラマ『桶狭間 OKEHAZAMA~織田信長~』(仮)に主演することがわかった。今夏フジテレビ系で放送される。圧倒的不利と言われた織田軍が今川義元の大軍を打ち破り、織田信長を一躍戦国時代の覇者に押し上げた伝説の一戦、“桶狭間の戦い”を題材とした本格時代劇となっており、海老蔵は今作品が同局ドラマ初主演。また、海老蔵が信長を演じるのはNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017)以来、自身にとって二度目となる。

【写真】海老蔵の愛息子・勸玄くん

 現実的な合理主義者で常に常識を疑い、自分の目と力のみを信じ、全く新しい価値を創造した男・信長。高貴な家柄を尊び、慣習や伝統的価値観の守護者たる大大名であった今川義元を倒したことは、まさに中世から近世への時代の大きな変革の始まりを象徴している。一躍時代の寵児となった信長像は、伝統ある歌舞伎界の中心にありながら、常に変革を求めている海老蔵そのものとも重なる。

 また作家・大佛次郎は昭和27年、自身初の歌舞伎脚本として『若き日の信長』を十一世市川團十郎のために書き下ろして以来、市川團十郎の屋号である成田屋ではこの演目を大切に演じて続けてきた。現在、海老蔵は織田信長の仇となる明智光秀の生涯を描く現在放送中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』ではナレーションを務めており、信長は海老蔵にとってもゆかりの深いキャラクターとなっている。

 また脚本を手掛けるのは、NHK連続テレビ小説『なつぞら』(2019)、大河ドラマ『風林火山』(2007)などで知られる大森寿美男。そして、『きらきらひかる』、『フジテレビ開局60周年記念ドラマ 松本清張 砂の器』などを手がけた河毛俊作が演出する。撮影は先週末に京都でクランクインしている。

 昨年出演した月9ドラマ『SUITS/スーツ』撮影の時にオファーを受けた海老蔵は「フジテレビの方と次回は時代劇ドラマでご一緒したいと話していました。そんな時、信長を主人公とした原作企画の話があり、“信長”なら是非、演じてみたいと思いました。“桶狭間の戦い”に焦点を絞った脚本ができ上がり、これからの撮影が楽しみです」と期待に胸を膨らませる。

 「時代劇ドラマですので、『鬼平犯科帳』などの名作で実績のあるフジテレビさんとご一緒できて幸いです」といい、「私がイメージしている“信長”像を演じてみたく思っています」と意気込む。「河毛監督のもと、豪華な共演者が多数出演してくださると伺っています! 放送をどうぞお楽しみにしていてください」と呼びかけている。