殺し文句は「石橋蓮司の遺作」!?18年ぶり主演作に豪華キャスト集結…『真の理由』を佐藤浩市明かす

引用元:中日スポーツ
殺し文句は「石橋蓮司の遺作」!?18年ぶり主演作に豪華キャスト集結…『真の理由』を佐藤浩市明かす

 映画「一度も撃ってません」(阪本順治監督、4月24日公開)の完成報告会が9日、東京・有楽町の朝日ホールで行われ、18年ぶりに映画主演をつとめた石橋蓮司(78)、大楠道代(74)、岸部一徳(73)、桃井かおり(68)、佐藤浩市(59)、江口洋介(52)、妻夫木聡(39)、井上真央(33)ら豪華キャストが出席した。

【写真】新型コロナで無観客TGCのゆきぽよ

 昼は女房にも頭の上がらない小説家、夜はスナイパーという2つの顔を持つ男が主人公のハードボイルドタッチな大人のコメディー。石橋のために、日本映画界を代表する実力派俳優たちが集結した。当初、完成披露試写会での舞台あいさつが行われる予定だったが、新型コロナウイルス対策の影響で、報道陣のみを集めての“無観客”完成報告会に変更になった。

 坂本監督は「蓮ちゃんは手の消毒に加え、全身をアルコール消毒しているので、元気にその日(公開初日)を迎えることになります」とジョークを交えあいさつ。佐藤はオファーを受けた経緯を、「どんな映画の完成発表なんだろうな、というメンツが集まってスゴイと思う。坂本監督から『石橋蓮司、最後の主演作なんでぜひ出てくれ』って。あれ、違いましたっけ?」とおどけた。

 それを受け、石橋は「キャスティングを見て、『どうやって集めたんだろう』と思ったんですけど、さっきの浩市の話を聞いていて、『石橋蓮司の遺作』と言って集めてみたいで、撮影は生前葬風にやりました。どうも、お世話になりました」と恐縮。「主演といってもそんなに大事にしてくれなかったし、朝は早かったし、あんまり飲めないし、2度とやりたくないですね」と撮影を振り返りボヤいた。

 また、撮影の移動中、劇中の衣装姿のまま車に乗っていたところ、警察官から職務質問を明かしたことを告白。スタッフが駆けつけて説明し事なきを得たそうだが、「(警官が)俺を知らなかったことにショックを受けました」と笑わせた。