石橋蓮司、撮影中に警官からヒットマンと誤解され苦笑

石橋蓮司、撮影中に警官からヒットマンと誤解され苦笑

 俳優、石橋蓮司(78)が9日、東京・有楽町朝日ホールで行われた18年ぶりの主演映画「一度も撃ってません」(阪本順治監督、24日公開)の完成報告会に出席した。

 ハードボイルド気取りの風変わりな小説家(石橋)がドタバタ劇を繰り広げるコメディーで、石橋は撮影中、警察官から職務質問されたと告白。

 当時はヒットマン風の劇中衣装で、警官が念のため応援を呼ぶ騒ぎとなったが「『俺のことを知らねぇのかこの野郎!』と思った」と苦笑した。

 今作では2011年公開の出演作「大鹿村騒動記」(同監督)の共演陣を中心に、大楠道代(74)、岸部一徳(73)、桃井かおり(68)、佐藤浩市(59)、江口洋介(52)、妻夫木聡(39)井上真央(33)ら豪華キャスト陣が集結した。

 石橋と40年来の付き合いがある佐藤が「蓮司さん最後の主演作と聞いて参加したけど、違った?」とツッコミを入れると、石橋は「坂本監督も僕の遺作と言って役者を集めたらしい。長い間、お世話になりました」とジョーク交じりにあいさつ。18年ぶりの主演については「撮影は朝早くから夜遅くまでで、酒もあまり飲めなかった。もう主演はやりたくないね」とボヤいて盛り上げた。

 作品については「196~70年代の昭和の残像のようなものを描いた。こういうB級映画はひっそりと公開されて、ひっそりと評価されるべき」と謙遜。会見は終始、ジョークが飛び交う明るい雰囲気だったが、江口は撮影現場の石橋について「あまり椅子に座ることなく、主演らしいたたずまいだった」と絶賛していた。