宝塚が9日から大劇場公演を再開…演劇界で公演再開は初めて

引用元:スポーツ報知
宝塚が9日から大劇場公演を再開…演劇界で公演再開は初めて

 宝塚歌劇団は6日、公式ホームページ(HP)で新型コロナウイルス感染拡大予防によって中止していた大劇場公演の再開を発表した。兵庫・宝塚大劇場星組公演は9日13時から、東京宝塚劇場雪組公演は10日13時30分から再開する。宝塚歌劇団は遠方から熱心なファンが訪れるため、早めの再開決定が発表された。演劇界で公演を再開するのは同劇団が初めて。他団体の対応が注目される。

 HPによると、再開後の公演では、検温のため劇場入り口に赤外線サーモグラフィーの設置。37・5度以上の発熱やせきなど風邪の症状がある場合などは入場を断り、チケットを払い戻す。他にも客席内の換気強化、階段の手すりや扉の取っ手などの清掃強化、劇場内の「ラウンジ」での軽食類の提供を当面見合わせるなどの感染予防の取り組みを発表した。また、長時間にわたり密に集まる行為を避けるため、9~26日の当日券、立見券の販売を中止した。

 宝塚大劇場で上演中の星組宝塚大劇場公演「眩耀(げんよう)の谷~舞い降りた新星~」「Ray―星の光線―」は、専科スター・華形ひかるの退団公演。華形は1999年に入団後花組に配属され、実力派男役スターとして活躍。2014年に専科へ異動後も人気を博していた。9日は千秋楽で、公演再開により、21年間立ち続けた本拠地に別れを告げるセレモニーが可能になった。

 東京宝塚雪組公演「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」(22日まで)は人気公演。望海風斗、真彩希帆のトップコンビが退団を発表した直後とあって、チケットは入手困難なプラチナチケットとなっており、ファン待望の公演再開となった。

 ◆LDH20日まで NHK31日まで

 公演中止の延長なども発表された。LDH JAPANが6日、所属アーティストによる公演の中止・延期を20日まで延長することを発表した。先月26日、政府から「今後2週間」をメドにイベントなどの開催自粛要請を受け、同社は同日に予定していたEXILEの京セラドーム大阪公演を開演5時間前に中止を決定。今月11日までの公演についても同様の措置を発表したが、事態収束が見込めないために期間を延ばした。

 中止、延期が決まった公演はTHE RAMPAGEの2公演、今年いっぱいで解散するE―girlsの3公演など計8公演。振替公演の有無などの詳細は19日までに発表するという。

 劇団四季は8日までだった全公演の中止期間を15日まで延長すると発表。NHKは公開番組の無観客での収録やイベントの中止・延期などの措置を31日まで継続することを発表した。 報知新聞社