門番改め“閻魔”襲名 前原雄大、個人スコア首位浮上 アガリ率驚異の30%超え/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES

 大和証券Mリーグ2019・12月2日の1回戦で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)が個人5勝目、チーム10勝目を挙げた。このトップで前原は9戦5勝+229.4ポイントとし、個人スコアランキングで首位に立った。

【映像】閻魔・前原、豪快な勝利!(第1試合)

 対局者は起家から前原、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)。

 個人スコア首位を快走する沢崎と同4位の前原とのレジェンド対決にも注目が集まった東1局、白・赤・ドラ3で1万2000点とスタートダッシュを決めたのは、親番・前原だった。東2局3本場でもリーチ・ツモ・赤・裏ドラ3で1万2000点(+900点)をアガって南場へ。

 4万点台のトップ目に立っていた前原が、勝負所と捉えていたのは南3局だった。7巡目に平和・イーペーコー・赤でテンパイすると「ここでアガればなんとかなる」とヤミテンを選択。その同巡、2着目だった石橋から先制リーチが入り、さらに9巡目に親番・魚谷からのドラ中の暗カン攻撃を受けながらも「チーム方針に従って攻めダルマになる。オリる気はまったくないけどリーチは打たない」とヤミテンで押し切り、これを平和・イーペーコー・赤・ドラで石橋から出アガった8000点(供託1000点)が決まり手となった。

 この日の試合前、前原の今期Mリーグにおけるアガリ率は、全29選手中ダントツの29%を記録していた。結局、試合でも全12局中5回のアガリを決め、アガリ率はついに驚異の30%超え。解説のEX風林火山・勝又健志(連盟)も「前原さんのアガリ率1位の力を見せつけられた半荘でしたね」とその圧倒的な破壊力に舌を巻いた。

 勝利者インタビューでは「閻魔と魔王はどっちが偉いのか。閻魔に決まっていることを証明したくて」と魔王とも呼ばれているエース・佐々木寿人(連盟)をプロレスのマイクパフォーマンスのごとく挑発。「魔王の上を行くのはこの閻魔である」と自ら“地獄の門番”という通り名を改め、地獄の王である“閻魔”を襲名した。

 レジェンド対決もトップラスで制した前原は、個人スコアランキングでも首位に復活。さらにチームのマイナスポイントを返済し、10月4日以来2カ月ぶりとなるプラス域へ突入させたことでファンからも「コナミ最下位だったのにもう3位」「コナミの乱高下具合おもろい」「総帥かっけーわ」「コナミの上がり方やべえ」と驚嘆された。

 チーム内で魔王と閻魔が個人スコアで格闘するようになれば、KONAMI麻雀格闘倶楽部はチームランキングでも突き抜けるに違いない。【福山純生(雀聖アワー)】