東京五輪「聖火引継式」パフォーマンス中止…HIRO監督「子どもたちの健康と安全を最優先に」

　新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、19日にギリシャ・アテネのパナシナイコスタジアムで開催される東京2020オリンピック聖火リレーの「聖火引継式」で、日本側文化パフォーマンスの披露を中止することが6日、大会組織委員会の森喜朗会長から発表された。

【写真】新型コロナで無観客TGCのゆきぽよ

　最終ランナー登場前に予定されていた文化パートには、ダンス＆ボーカルグループ「EXILE」のHIRO（50）が監督に就任。自身が会長を務める芸能事務所「LDH」が運営する全国のダンススクールから選抜した小学生20人、中学生100人、高校生20人と大人のサポートメンバーがギリシャ神話と日本の神話、日本の伝統的な祭りと現代のストリートダンスなどを融合させたパフォーマンスを行う予定だった。

　中止の決定を受け、HIROは「出演する子どもたちの健康と安全を最優先に考えた上での判断であり、日本文化パート監督の立場としても、現在の世界的な新型コロナウイルス感染状況では、子どもたちがアテネへ渡航しパフォーマンスすべきではないと思っています」と賛同した。

　その上で「これまで、本番に向けて日々練習に取り組んできた子どもたちをはじめとした出演者の皆さん、関係スタッフの皆さんのことを思うと、とても残念ではありますが、ここまで頑張ってくれていた子どもたちや多くの方々の努力が報われるように、そして、子どもたちがこの経験を通じてさらに成長していくためにも、自分たちの出来ることから考え、引き続きしっかりとサポートしていきたいと思います」としている。