稲垣吾郎、約30年ぶり“朝ドラ”は「帰ってきたという思い」 ヒロイン・喜美子を支えたい

引用元:オリコン
稲垣吾郎、約30年ぶり“朝ドラ”は「帰ってきたという思い」 ヒロイン・喜美子を支えたい

 俳優の稲垣吾郎(46)が、NHK連続テレビ小説『スカーレット』(月~土 前8:00)に3月第1週から出演する。このほど大阪・中央区の同大阪拠点放送局で会見し、抱負を語った。

【場面ショット】医師・大崎茂義役の稲垣吾郎

 ヒロイン、喜美子(戸田恵梨香)の息子・武志(伊藤健太郎)の主治医・大崎茂義を演じる。ドラマの舞台は1984年になり、白血病と診断された武志の闘病を喜美子と共に支えていく。2月上旬から収録に参加している稲垣は、「転校生のような心境」と言い、「大崎は白衣を着たがらないような、ちょっと風変りだけど人間味のある医者なんです。(脚本家の)水橋(文美江)先生は僕の歴史を知ってくださってて、僕に言わせたいセリフをアテ書きされているのかなと思うほど。でも素の僕ではダメ。生きる希望を与える大崎医師を、しっかり演じたい」と決意も新たにした。

 「1984年当時、白血病の特効薬はなく骨髄移植のドナーも少なく治療は難しかった。医療の進歩や関係者の皆さんの努力で白血病を取り巻く状況が改善されてきた。僕がちゃんと演じることで、そういう人たちへ敬意を払うことになると思う」

 “朝ドラ”は『青春家族』(1989年)以来の出演。「まだデビュー前で事務所の皆でオーディションに行って、僕が受かった(笑)。それまであまり人に褒められたことがなかったけど、初めて(共演の)橋爪功さんやいしだあゆみさんにすごく褒めてもらって、うれしかったことを覚えています。役者としてやっていきたい、と思った忘れられないドラマでした」と振り返る。

 約30年ぶりの“朝ドラ”が、2016年にSMAPを解散して以来、初の連ドラ出演となったことに「環境が変わって、一つの転機にまた朝ドラに帰ってきたという思い。とても光栄なこと」と喜ぶ。初共演の戸田について「自分の芯がしっかりしていながら、周りも受け止める。喜美ちゃんそのもの」と評し、「朝ドラのヒロインはめちゃくちゃ大変で、座長(主演)にしか見えない景色もあると思う。ラストスパートまで支える存在でありたい」と気遣った。

 昨年は映画『半世界』(阪本順治監督)に主演し高評価を得るなど、俳優としての存在感を高めている。自身も「演じることが一番の軸」ときっぱり。「ドラマでも映画でも演じるモチベーションは変わらない。俳優にはピークはないと思うので、その年齢なりの役を起用してもらえるよう、自分を磨いていきたい」と締めくくった。