ベッキー&ジェシカが「日本のハンコは象牙8割」に嘆き、クリステルも“世界最大級市場”の日本に警鐘

引用元:オリコン
ベッキー&ジェシカが「日本のハンコは象牙8割」に嘆き、クリステルも“世界最大級市場”の日本に警鐘

 タレント・ベッキーと妹のダンサー・ジェシカが、「世界野生生物の日」の3月3日、環境保全団体WILDAIDが新たに公開したキービジュアルと動画に出演している。これは、日本の象牙販売を止めることを目指す『#REDonNOSE運動』の一環で、同団体のアンバサダーを務めるベッキーとジェシカはともに「私は象牙を選ばない」宣言をした。

【動画】「この真実を知らない人はたくさんいると思います」ベッキー&ジェシカ姉妹コメント

 野生のアフリカゾウはこの100年で3%までに減少し、15分に1頭のペースで密猟されていて、約10年の間に絶滅するといわれている。これを受け、4年前のワシントン条約締約国会議では、象牙の取引を世界的に閉鎖することが決議され、当時象牙消費大国であった中国や香港は象牙国内取引をやめる計画を発表。そんな中、象牙を使ったハンコが主流の日本ではいまだに国内取引が続き、2020年現在、“世界最大級”の販売国となっている。

 今回発表されたキービジュアルでは、ベッキーとジェシカの鼻の上にゾウの血と印鑑の朱肉をイメージした赤いラインが引かれ、『#REDonNOSE』の文字が書かれている。同ビジュアルがインスタグラムのカメラエフェクト機能で公開されており、象の象徴である“鼻”に赤いラインが表示された写真を投稿することにより、誰でも「#私は象牙を選ばない」宣言をすることができる。

 来春出産予定のベッキーは改めて命について深く考えたそうで、動画内では「(アフリカゾウは)2年もお腹の中で育つっていうのはびっくりしました。小さいゾウさんの気持ちとかも想像しなくちゃいけないよなって思いました」と話している。
 ジェシカも、「ゾウの孤児はひとりで生きていけない。お母さんが死んじゃったらもう終わりなんですね」と悲痛のコメント。自分のとる行動で世界は何も変わらないという感覚の人が多くて変えられていない日本の現状を嘆き、「その行為が大きなビジョンにつながるっていうことを知ってほしい」と一人ひとりの行動を呼びかけている。

 イギリスのウィリアム王子やハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオやジャッキー・チェンなども賛同するWILDAIDは、サンフランシスコに本部を置き、世界12カ国を拠点に野生動物違法取引と密猟の撲滅に向けて、様々な取り組みを行う環境保全団体。
 日本では、アーティストの石井竜也やフリーアナウンサーの滝川クリステルなどが公式に賛同している。クリステルは、日本は世界的に見ても動物の関心が低いことに警鐘を鳴らし、まもなくオリンピックを迎える今、世界に遅れをとっている日本に対して、周りに溢れている物がどこからきて、何が犠牲になっているのかということに目を向ける重要性を語っている。