磯村勇斗、ネクストブレイク俳優No.1に【動画付き】

引用元:オリコン
磯村勇斗、ネクストブレイク俳優No.1に【動画付き】

 ドラマ発信の流行語大賞ノミネートも生まれるなど、ドラマ豊作の年だった2019年。若手役者の台頭が感じられた昨年の勢いそのままに、五輪イヤー2020年がスタートを切った。オーディション&エンタメ情報サイト「デビュー」では、エンタメ界で今年さらなる飛躍が予感される逸材を調査した『2020年ネクストブレイクランキング』を発表。男優部門の第1位には、振り幅の大きい役柄を演じ切り、その人柄にも支持が集まる磯村勇斗が選ばれた。

◆演じる役の多彩さは若手随一。地元愛に溢れる人柄の良さも好感度大

 1位に選ばれた磯村勇斗は、『ひよっこ』(NHK)での好青年から『今日から俺は!!』(NTV)でのヤンキーまで「どんな作品にも馴染むオールマイティさを持っている」(茨城/30代/男性)と、その演技力は高く評価されていた。2019年も、『きのう何食べた?』(TX)では芸能プロマネージャー・小日向大策(山本耕史)のわがままな恋人・井上航(ジルベール) 、『TWO WEEKS』(KTV・CX)では主人公の命を狙う殺し屋・灰谷、『時効警察はじめました』(EX)ではクールでミステリアスな鑑識課・又来康知など、タイプの異なる様々な役を演じてきた。特にゲイのジルベール役の評価は高く、「毎回役のキャラクターが違って驚きます。磯村くんだと気付くのがエンドロールだったことも。今年もいろんな役に挑戦して活躍する予感しかありません」(埼玉/30代/女性)と、その変貌ぶりは驚きをもって迎えられている。

 「朝ドラの時はさわやかな役で、『何食べ』の時はわがままで甘えん坊みたいな役で、『時効警察』では“真面目にふざける”みたいなコミカルな役で、いろんな役を魅力的に演じていて。笑顔が素敵な可愛らしいルックスをしているので、女子人気も出そうだなと思いました」(栃木/40代/女性)「『何食べ』では難しい役を、いやらしく憎たらしい印象を与えず、可愛いというか健気な印象を残す演技で好演していたと思います。続編を楽しみにしています」(東京/50代/女性)などの声にあるように、小手先の演技でこなすだけでなく、しっかりと役にリアリティと魅力を与えている姿が高評価。「『何食べ』がとても良かったので。それまでは苦手だったけどイメージが変わりました」(山梨/30代/女性)と、どの役から入るかによって本人に対する印象が全く違うというのは、役者冥利に尽きるだろう。

 一方で、「映画の舞台挨拶で初めて見たとき人柄と芝居にハマり応援しています」(千葉/50代/女性)「ひょうひょうとしていて同性からも人気が出そう」(東京/40代/男性)と、時折垣間見せる素のキャラクターも好感度が高い。さらに「沼津出身で地元愛が強い」(静岡/40代/女性)「地元なので応援したい」(静岡/50代/男性)と、地元・沼津の劇団で芝居を始めたというバックボーンも好ましい部分。現在放送中の『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(EX)では、桐谷健太演じる仲井戸豪太とバディを組む刑事・目黒元気を好演。暴走する豪太に振り回される若手刑事役で、また新しい顔を見せてくれている。今年は主演の連続ドラマに期待したいところだ。

 2位に選ばれた山田裕貴は、2019年に最も名を上げた俳優と言えるのではないだろうか。様々な映画、ドラマに出演し、舞台『終わりのない』では、第74回文化庁芸術祭賞新人賞を受賞。なかでも連続テレビ小説『なつぞら』(NHK)では「自分とのシンクロ率が異常なほど高い」と自ら語る“小畑雪次郎”役と出会い、その名を全国区とした。「どんな役にも一生懸命なところが好感度アップ」(北海道/50代/男性)「どんな事も全力なイメージ。演技も上手いし普段も素敵な方だからブレイクする」(大阪/30代/女性)「端正な顔立ちだが、イメージにとらわれずに色々な役を演じられそうだから」(東京/50代/女性)と、役に対する妥協の無い姿勢が観る側にもしっかりと伝わっている。“イケメン俳優枠”のレッテル貼りにも我関せずで、“俳優にとって様々な役を演じることは当たり前”として「カメレオン俳優」という呼称にも疑問を呈する。そんな気骨がにじむところが、信頼を得ている所以だろう。

 一方で番宣などでバラエティー番組への露出が増える中、「演技力に凄みを感じるのに、喋り出すと不思議キャラ」(千葉/40代/女性)「天然ぽくてドラマやバラエティの両方で活躍しそう」(大分/30代/男性)「ブレイク真っただ中な気もしますが、ちょっとおバカで憎めない感じの愛されキャラが世の中に受けそうですね」(大阪/40代/女性)「演技だけじゃなくてトークもしっかりできて面白いと思う」(神奈川/30代/女性)と、本人のキャラクターの魅力も知られ始めた。その面白さは「出演されているドラマはあまり観ていませんが、トーク番組でとても面白く好感が持てました」(大阪/40代/女性)という声も上がるほどだ。そんな山田の底知れないポテンシャルに「コメディ系でいい味出しそう」(埼玉/50代/女性)「愛くるしい見た目だけど 悪役をする日を楽しみにしてます」(和歌山/50代/女性)と期待も高まるばかり。現在放送中の主演ドラマ『SEDAI WARS』(MBS・TBS)、『ホームルーム』(MBS)でも、“ゆとり世代の脱力系”“変態教師”というチャレンジングな役を演じており、2020年も常に気になり続ける俳優であることは間違いない。

 3位にランクインしたのは重岡大毅。言わずと知れたジャニーズWESTのメンバーである。2019年は『節約ロック』(NTV)『ストロベリーナイト・サーガ』(CX)『これは経費で落ちません!』(NHK)『死役所』(TX)と1年を通じて連続ドラマに出続け、俳優としての実績は十分。なかでも『これは経費で落ちません!』で、ヒロイン・森若沙名子( 多部未華子)に猛アタックする後輩社員の山田太陽役はハマリ役で「太陽君は絶品でした」(大阪/50代/女性)「『これは経費で落ちません!』の続編が観たいです。まだまだこの役を観ていたいと思わせる迫力(?)があります、引き込まれる…」(熊本/30代/女性)と、多くの女性を惹きつけた。

 ジャニーズの若手ということで、俳優として色眼鏡で見る向きもあるが「ジャニーズだと、後で知りました。個人でどんどん役者をやるべきです!」(沖縄/40代/女性)「最近いい役きているし、ジャニーズだと知らない人も多いのでは? それでブレイクしていくのもいいと思う」(神奈川/50代/女性)など、純然たる俳優としての評価も高まっている。そのうえで「さわやかな好人物を演じさせたら2020年ダントツな気がする。悪役も見たい」(東京/40代/女性)「まず顔が好青年なので難しいのかもしれないが、今後は逆に、彼の悪い人の役を演じる姿も見てみたいと思う。今期の『知らなくていいコト』で少し新しい姿が見られるのではないかと期待している」(香川/20代/女性)と、演技でもう一皮むけることへの期待が寄せられている。

◆モデル出身からシンガーソングライターまでTOP10には多彩な逸材が続々

 TOP10にランクインした注目の俳優たちを見てみよう。4位の清原翔は『なつぞら』(NHK)でヒロイン・なつの家族となる柴田家の長男・照男役で広く知られ、『チート~詐欺師の皆さん、ご注意ください~』(NTV)『死役所』(TX)でもひとクセある役を演じ、注目を集めた。「MEN’S NON-NO」モデル出身、185cmの長身の存在感はドラマ内でも発揮され、「日経新聞のCMで毎日見る顔なので親近感がわいている。いい雰囲気を持っているので楽しみ」(山梨/40代/男性)「箱根駅伝でのCMに出演していた姿を見て、ネクストブレイクするような感じがしたから」(北海道/50代/男性)「独特の存在感がある気がする。ドラマでちょっとした役で出ててもすぐ分かるので」(山梨/30代/女性)と、短い出演時間で印象を残す演技力も高評価。「柔らかな物腰でありながらどこかミステリアスな雰囲気もあり、今とても気になる若手俳優さん。刑事ドラマなどでクールな演技を見てみたい」(福岡/30代/女性)と今後がさらに楽しみな俳優だ。

 5位に選ばれたのは眞栄田郷敦。昨年放送の日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』(TBS)にて、アストロズの部員・七尾圭太役で連ドラデビューを果たすと、「『ノーサイド・ゲーム』で存在感が光っていて、役に合わせて増量していたのも凄い」(埼玉/40代/男性)「昨年の『ノーサイド・ゲーム』を見て目力の強い素敵な方だと思いました」(千葉/50代/女性)と高い評価を受け、一躍次世代を担う若手俳優の一角に。父は千葉真一、兄は新田真剣佑という出自が広く知られており、おのずと期待値のハードルは上がっていたが、「兄に続いて弟にも期待している」(神奈川/40代/女性)「兄とは違う魅力があって、二世や血縁と異なる部分が強そう」(大阪/40代/男性)「イケメンなのに控え目でお兄さんより好感度が高いです。応援したくなるタイプ」(愛知/40代/女性)と眞栄田郷敦オリジナルの個性が人気となっているよう。さらに「正統派な感じがいいけど、狂気な役も出来そう、見てみたい」(埼玉/50代/女性)「アクションもできそう」(東京/40代/男性)「一時期の菅田将暉を彷彿とさせる人気だから」(神奈川/20代/男性)と今後の多彩な活躍を求める声が集まった。

2020年 ネクストブレイクランキング~俳優編~TOP10

第1位 磯村勇斗
第2位 山田裕貴
第3位 重岡大毅(ジャニーズWEST)
第4位 清原翔
第5位 眞栄田郷敦
第6位 柄本時生
第7位 杉野遥亮
第8位 松下洸平
第9位 竜星涼
第10位 宮沢氷魚

【調査概要】
集計期間:2020年1月10日(金)~2020年1月16日(木)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代~50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
※NHK、民放地上波の19時~22時に放送開始する連続ドラマに主演していない俳優から選出。