沢尻エリカ被告保釈 コメント発表「心の底から後悔」…エイベックスは契約続行 

引用元:スポーツ報知

 女優の沢尻エリカ容疑者(33)が6日、合成麻薬MDMAなどを所持したとして麻薬取締法違反の罪で東京地検に起訴された。即日に保釈保証金500万円を現金納付。先月16日の逮捕から20日ぶりに釈放された。報道陣の前に姿を見せることはなく、保釈後に直筆署名入り文書で、謝罪の言葉とともに「多くの方々を裏切ってしまったことを心の底から後悔しております」と、つづった。

 午後7時23分頃、沢尻被告を乗せた車が留置先の東京湾岸署の裏口地下駐車場から出てきた。が、後部座席は黒いカーテンに仕切られたまま。湾岸署を出発した3台連なったワンボックスカー。関係者によると、沢尻被告は先頭の車両に乗車し、弁護団、所属事務所「エイベックス・マネジメント」関係者と続いた。

 最近では、同様に麻薬事件で逮捕された後に保釈されたピエール瀧(52)が謝罪の言葉の後に25秒間にわたって頭を下げ、元KAT―TUNの田口淳之介(34)は雨でぬれた地面に頭をこすりつけ土下座したことが話題になった。沢尻被告は逮捕後の移送、送検時と同様、表情をのぞかせることはなかった。

 沢尻被告は文書の中で「今後、違法薬物と決して関わりを持つことのないよう、人間関係を含めたつながりを一切断つことを固く決意し、専門家の指導も受けて、立ち直ることをお約束します」と誓いを立てた。捜査関係者によると、沢尻被告は「これまでに大麻やLSD、コカインも使った」と供述し、常習性は強い。保釈後は都内の病院へと直行。今後は薬物からの更生へ向けて治療を受けることになる。

 一方、保釈直後には所属事務所が文書で沢尻被告を解雇しない考えを示した。「弁護士を含めた専門家の指導の下、本人を更生するための支援をいたします」とし、今後もマネジメントを続ける意向だ。「本人に対する処分につきましては今後の裁判の結果を踏まえて決定させていただき、改めて皆様にご報告させていただきます」とした。

 最近ではタレントの逮捕、起訴後に所属事務所がマネジメント契約を解除するという対応が通例だった。今回、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の初回放送が2週間延期となったのを始め、CMの打ち切りなど多額の被害が見込まれる中で今回の“契約続行”という対応は異例ともいえる。沢尻被告と同社は、09年に前所属事務所と契約解除となった後、10年からサポートに乗り出し、11年に業務提携契約を締結していた。

 ◆自宅からLSD

 警視庁組織犯罪対策5課が沢尻エリカ被告の自宅から逮捕後にLSDを押収していたことが6日、わかった。同5課は11月16日朝、沢尻被告が東京都渋谷区のクラブから帰宅すると同時に自宅の捜索を始め、紙片を発見。鑑定の結果、LSDと判明した。沢尻被告の尿鑑定で、MDMAやLSDなどの成分は検出されていない。

報知新聞社