百里基地での「F-4ファントム」との出会い 20歳のモデラーがスケールモデルに“情熱“を注ぐワケ

引用元:オリコン
百里基地での「F-4ファントム」との出会い 20歳のモデラーがスケールモデルに“情熱“を注ぐワケ

 1958年に国産プラモデルが産声をあげてから60余年、黎明期から現在に至るまで、その歴史を支えてきたのは戦車・艦船・航空機といったスケールモデル(※縮尺に基づいて忠実に再現した模型)だ。今回、航空機に魅せられた20歳のモデラー・マソ氏(@maso_block2)をインタビュー。スケールモデル制作にハマった原体験や、ジオラマ制作における“匠の技術”を聞いた。

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■実機を生で見る感動は、プラモデル制作における大きなモチベーション

――プラモデルの魅力に目覚めた原体験を教えてください。

【マソ】10年ほど前、小学低学年くらいの時に知人に買ってもらった水陸両用MSセットのシャア専用ズゴックが私にとっての初めてのプラモデルでした。

――最初はガンプラがメインだったんですね。

【マソ】小学生の時はひたすらガンプラを作っていました。HGUCシリーズがメインでしたが、ファーストガンダムを見始めたこともあり、俗に言われる旧キットのガンプラも作っていました。安く沢山買えてカッコイイ、ジムばかり作っていた記憶があります(笑)。

――では、スケールモデルの魅力に目覚めた理由は?

【マソ】小学6年生の時にタミヤ1/35ティーガーIを買ってもらった時だと思います。ガンプラとは違うリアルな世界感のカッコ良さに気づきました。その後は戦車、飛行機、船と多種多様なジャンルに挑戦しました。

――その中でも航空機の作品が多い理由は?

【マソ】中学生3年生の頃、TwitterでF-4ファントムの作品に出会ったのがターニングポイントです。また茨城県の防衛省航空自衛隊百里基地で実際にファントムを見て、ますます飛行機の魅力に引き込まれました。実機を生で見る感動は、プラモデル制作において今でも大きなモチベーションになっていて、その後は航空機メインで作るようになりました。

――今作で使用したキットやフィギュアを教えてください。

【マソ】本体はハセガワ 1/72 F-4EJ改で、フィギュアは、ハセガワ社製とフジミ社製を組み合わせています。

――本作はもちろん、スケールモデルで力を入れている表現方法は何でしょうか?

【マソ】ウェザリングや塗装の質感などです。実際の汚れなどを再現する際に、オーバーな表現になりすぎず、しかし模型的に見て大人しくなりすぎない。という微妙なニュアンスの表現を模索しています。