若尾文子、背中一面にクモの入れ墨。代表作「刺青」4Kデジタル復元版が世界初上映

引用元:スポーツ報知
若尾文子、背中一面にクモの入れ墨。代表作「刺青」4Kデジタル復元版が世界初上映

 女優・若尾文子(86)の代表作「刺青(いれずみ)」(増村保造監督、1966年)の4Kデジタル復元版が、28日から東京・角川シネマ有楽町で世界初披露される。

 5年ぶり2度目となる「若尾文子映画祭」で上映されるもの。谷崎潤一郎の小説「刺青」「お艶殺し」を原作に官能的な作品として話題に。若尾演じる主人公の背中一面に彫られたクモの入れ墨がインパクトを与えた。

 若尾ファンはいまも根強く、全国順次上映される。三島由紀夫と共演した「からっ風野郎」(増村保造監督)も上映。また「赤線地帯」(溝口健二監督)、「浮草」(小津安二郎監督)、「しとやかな獣」(川島雄三監督)も4Kデジタル修復版が特集される。

 若尾はそうそうたる巨匠の作品に出演したことを「十代で飛び込んだ映画界ですが、無我夢中の日々でした。溝口先生、小津先生、何より増村さんとご一緒させていただいたことはどんなに運がよかったかと改めて感じます。仲間と作り上げた作品はどれも大切な宝物」と振り返る。「刺青」に関しては「毎朝、撮影前に何時間もかけて入れ墨を描いてもらったのですが、それが大変だったのを覚えています」と話している。 報知新聞社