竹内涼真「テセウスの船」が大健闘 視聴者の“予定調和ドラマ”好きに異変か

竹内涼真「テセウスの船」が大健闘 視聴者の“予定調和ドラマ”好きに異変か

 天海祐希(52)と竹内涼真(26)の“接戦”に、業界の注目が集まっている。

 1月スタートのGP帯連続ドラマのこれまでの平均視聴率は、目下、天海主演の「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」(日本テレビ=土曜夜10時)が11.35%(15日放送までの6話平均)でトップ。それを竹内主演の「テセウスの船」(TBS=日曜夜9時)が11.21%(16日までの5話平均)で追う(ビデオリサーチ調べ、関東地区の数字を基に日刊ゲンダイが計算)。

 しかし、この視聴率レース、「近々に『テセウス』が逆転し、3月の最終回には大きな差がつきそう」(広告代理店関係者)らしい。

 確かに「トップナイフ」は今月8日の第5話で9.1%と大きく数字を落とし、直近3話の平均は2ケタに届かず。一方、「テセウス」は初回から全て11%台をキープという安定ぶりに加え、16日放送の第5話では番組最高の11.8%を記録。勢いの差は歴然だ。

「天海の医療ドラマに対し、竹内のタイムパラドックス・ミステリー。“スペック”だけで見れば、分かりやすそうな『トップナイフ』の方がリアルタイムの視聴率では有利なはず……そう思っていたので、中盤で、この勢いの差は意外でした」と語るテレビコラムニストの亀井徳明氏は、「そもそも数字で比較するものでもないし、面白いかどうかは視聴者それぞれの感じ方」としつつ、こう続ける。

「ただ、この2つのドラマが、今期では、リアルタイムでテレビを見る層に支持されているということです。そして今後も『テセウス』が数字を伸ばしていくとしたら、視聴率には“予定調和が有利”だったここ数年の連ドラの傾向が変わってきている証明にもなると思います」

 その「テセウス」。23日放送の第6話では、竹内演じる主人公・心が、「いよいよ真犯人と激突!」との予告が。既に原作は完結しているが、ラストまであと数回、どう二転三転していくのか? 「ヤフー!テレビ」の「みんなの感想」でも、5点満点で平均4.10点と高評価で、意見交換もますます活発になってきている。

 ちなみに「トップナイフ」は2.70点だ(21日現在)。

「日曜劇場の『テセウス』の前作は、木村拓哉主演『グランメゾン東京』で、次回作は満を持しての堺雅人主演『半沢直樹』が登場。『半沢』に至っては1月にスペシャルドラマを放送する念の入れようです。2つの話題作に挟まれ、さすがに『テセウス』は地味な印象でしたが、日曜劇場“初主演”の竹内は大健闘と言っていいでしょう」(テレビ誌ライター)

 年齢的にはちょうど2倍の“女王”天海相手に、竹内は“大金星”を挙げられるか。

「こと演技に関しては、共演の鈴木亮平や上野樹里が評価される一方で、主演の竹内に関しては否定的な意見の方が多い。ただ、回を追うごとに評価する声も出てきているので、大金星を挙げれば、竹内の“株価”は急騰するでしょうね」(前出のテレビ誌ライター)

 バトルの行方は……。