笑福亭鶴瓶、テレ東ドラマをテレ朝で番宣! 「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」

引用元:夕刊フジ

 【大人のTVプレビュー】★「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」(テレビ東京系、24日午後9時)

 今年は戦後75年という節目の年だ。混乱を極めた敗戦後に政治家、吉田茂が総理大臣として何を考え、どう決断したのかと描き出すテレビ東京のスペシャルドラマが本作である。

 現在、吉田茂という政治家については、令和の世になった今では、さまざまな評価がある。

 それはそれとして、本作は、吉田の娘であり、麻生太郎副総理の母である麻生和子氏の著書『父 吉田茂』を原案にしたオリジナル脚本。敗戦後、吉田が、日本の“独立”を目指し闘った戦後政治の軌跡と、その生きざまを描いている。

 で、笑福亭鶴瓶だ。主役の吉田茂を演じている。これまで多くの役者が吉田を演じてきたが、かつて映画「小説吉田学校」(1983年)で森繁久弥が吉田を演じたのが特に印象深い。

 中学生だった私は、教科書に載っていた吉田茂にそっくりな森繁に驚いた。今回の鶴瓶もかなりのそっくり度だ。おそらく本人の写真と並べたら違うところもあるのだろうが、イメージはそのまんまだ。

 ■『くりぃむ』登場

 その鶴瓶、ドラマの衣装のままで、7、14日の『くりぃむナンチャラ』(テレビ朝日系)に登場し、「総理大臣選手権」に参戦したのだ。

 他局のドラマにのっかる(しかも2週にわかって)「ナンチャラ」も相当だが、さりげなく(?)番組名を何度も口にする鶴瓶も鶴瓶。しかし、肝心なところはすべて上から“ピー音”がかぶせられていたが…。さすがに他局で宣伝はできなかったが、鶴瓶が吉田茂を演じるということだけでも十分に伝わったので、大成功といったところだろう。

 もはや大御所の鶴瓶だが、中堅や若手とからむと途端にいじられ役になってしまうから面白い。「ナンチャラ」でもさんざんいじられ、宣伝もなかなかできなかったが、結構おいしい鶴瓶であった。(F)