安田顕「壁ドンしてもらって決めたい」今夏、男が男に惚れる舞台

引用元:TOKYO HEADLINE WEB
安田顕「壁ドンしてもらって決めたい」今夏、男が男に惚れる舞台

 今夏上演になる舞台『ボーイズ・イン・ザ・バンド~真夜中のパーティー~』の製作発表が22日、都内ホテルで行われ、主演の安田顕、大谷亮平、鈴木浩介らキャスト9名、演出を手掛ける白井晃が出席。安田は「オリンピックイヤーの夏を、白井さんの演出のもと、キャストのみなさんとともに過ごしたい。思い出に残る夏になるように頑張りたいと思う」と、意気込みを語った。

鈴木浩介「来世では結婚しようと」

 ゲイの友人たちによる一夜の誕生パーティーでの出来事を通して、LGBTの人々を取り巻く社会の現実や、それぞれのアイデンティティ、愛憎などをストレートに描くワンシチュエーションの会話劇。

 安田は白井と初タッグ。「初めてというのはドキドキもするしワクワクもする。とにかく、お稽古が大好きな先輩と伺っているのでビシビシとご指導いただければと思っている」。会見前に舞台宣伝用の写真を撮影していたそうで、その時の白井の指示がポイントをついていたと話し、「お稽古中の演出もその程度にしていただけたら……」と白井の様子を確認し、「体を預けて、やることを精いっぱいやってお客さんの前に立ちたいと思う」。

 劇中では大谷を除いた全員がゲイ。「男に惚れたエピソードはあるか」という質問に、登壇者はしばしのシンキングタイム。「それこそ、安田顕さまに惚れたなって思ったことがある」と川久保拓司。以前舞台で共演した際に舞台に対してのストイックな態度に背中を見て見習わなければならないと思ったそう。ただ「お酒が入ると、だらしないというか、どうしようもない。……そう思わせてくれるスキを作ってくれる。そういう先輩になりたい」

 鈴木浩介も安田に惚れた1人?「飲んでるときにもう一杯いいですかっていうと、絶対ノーって言わない。器が大きいなと思います。来世では結婚しようと思っています」。

 そんな安田は「稽古中に壁ドンしていただいて、決めたいと思います。誰に一番惚れるかなって」と笑わせた。

 太田基裕は共演する渡部豪太に“落ちた”と告白。「ついさっきの話なんですけど、控室が一緒でして。初めましてなんですけど、“太田君、コーヒー飲む?”と声をかけてくださって、かなり優しい方だなと。その瞬間に落ちました」。渡部は「ベッドの横で2人でコーヒーを飲みました」と低い声を出した。

 白井は演出のほか上演台本も手掛ける。白井は「50年以上前に書かれた環境と今は大きく変わっていると思うんですけど、そのなかでも変わらないものもあると思う。変わってきたもの、変わってきてないものということができる作品になれば」。

 浅利陽介は「LGBTだけじゃなく、生きづらさをどういうところで思っているのかとかが共通点。見に来てくださるお客様が、明日の糧というか、僕も頑張ろう、明日もこれに挑戦してみようと思ってもらえたら」と、話した。

 本作は、1968年にオフ・ブロードウェイで初演され、2018年にはオン・ブロードウェイで、『ビッグ・バン・セオリー』のジム・パーソンズや映画『スター・トレック』シリーズのザッカリー・クイントなどLGBTであることを公言しているキャストで上演されて話題になった。

 会見には、馬場徹、富田健太郎も登壇した。

 7月18日に渋谷のシアターコクーンで開幕。その後、仙台、札幌、大阪で上演。8月27日から東京凱旋公演がある。