なぜネズミが爆弾…FC版『グーニーズ』の思い出 コナミのカセットは安く長く遊べた

引用元:マグミクス
なぜネズミが爆弾…FC版『グーニーズ』の思い出 コナミのカセットは安く長く遊べた

 1986年2月21日、ファミコン用ソフト『グーニーズ』が発売されました。1985年に上映された同名の映画を元に作られた横スクロールアクションゲームで、主人公の「マイキー」を操作してさらわれた仲間たちを救出しつつ、伝説の海賊「片目のウィリー」が残した財宝を探します。印象的なサウンドは後に『悪魔城ドラキュラ』を手がける寺島里恵氏が担当。操作性が良く隠しアイテムもほどよく配置され、仲間が捕らえられている牢獄の場所が毎回異なるなど、長く遊べる仕掛けが随所に施されています。このゲームを思う存分楽しんだ記憶を持つ、ライターの早川清一朗さんが当時を語ります。

【画像】『ワイワイワールド』など、面白いタイトルが多いコナミのソフト

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 ファミコン時代、コナミのカセットは面白くて長く遊べる上に安くなっていることが多く、『グラディウス』や『コナミワイワイワールド』などいろいろなタイトルを楽しませてもらいました。筆者が980円で購入した『グーニーズ』もそのうちのひとつです。PC-8801やX1といったパソコンにも移植され、1988年にはディスクシステム書き換えタイトルにも加えられています。

 筆者がこのゲームのことを思い返したときに真っ先に脳裏に浮かぶのが、シンディ・ローパーが歌う劇場版の主題歌『The Goonies ‘R’ Good Enough』をアレンジしたステージ1のサウンドです。限られた音色を絶妙に組み合わせて作られている印象的なサウンドは、30年以上を経た今も簡単に口ずさめるほど記憶の底に刻み込まれています。

 肝心のゲームもギャングに捕まった仲間を助け出して海賊船と財宝を探すという、少年の冒険心をくすぐる内容でした。当時のゲームはキャラクターの動きがぎこちないものが多く、プレイするだけでストレスを感じることもありましたが、『グーニーズ』は操作性が軽快でとても遊びやすいタイトルでした。またマップ中のあちらこちらに隠しアイテムやボーナスが用意されており、これらをうまく集めて難関を突破しハイスコアを目指すのも、裏技が流行していた時代にマッチした仕様です。