影響は老親に…槇原敬之に見てほしかった田代まさしのNHK特番

影響は老親に…槇原敬之に見てほしかった田代まさしのNHK特番

 槇原敬之容疑者(50)の“覚醒剤逮捕”の余波は、まだまだ収まりそうにない。

 テレビ各局は、槇原容疑者が手がけた曲の使用を取りやめるなど、対応に大わらわ。また、週刊女性(3月3日号)は、〈逮捕で40周年に“泥を塗られた”松田聖子〉と報じている。

 何でも聖子は40周年記念アルバムを制作中で、その“目玉”が槇原容疑者の書き下ろしの新曲だったんだとか。どうやらこちらも“お蔵入り”になりそうで、関係者は頭を抱えているらしい。

「槇原容疑者は、1月にリリースされた木村拓哉初のソロアルバムにも楽曲を提供。今月8日に始まったソロツアーの東京公演で、キムタクはその曲を歌っていますが、すぐ(13日)に槇原容疑者が逮捕されてしまった。キムタクと槇原容疑者といえば、SMAP時代の大ヒット曲『世界に一つだけの花』が思い出される。キムタクのファンだって、槇原容疑者が作った新曲となれば、感慨もひとしおだったはずですが……」(音楽業界関係者)

 槇原容疑者は自分のファンだけでなく、聖子やキムタクのファンの気持ちまでも踏みにじったわけだ。芸能ライターのエリザベス松本氏は「ファンはもちろんですが、マッキーの家族の心情を思うと何よりつらい」と、こう続ける。

「20年前にマッキーが覚醒剤で逮捕された際には、お父さんが法廷で泣きながら情状酌量を訴えていました。今回の逮捕後も79歳と高齢ながらマスコミの取材に応じ、『薬なんて、とうの昔にやめていると思っていました』などと話しています。心中はいかばかりかと……薬物による逮捕は本人だけでなく、家族も傷つけます」

 エリザベス松本氏には、そんな槇原容疑者に見てほしかったドキュメンタリーがあるという。

 そのドキュメンタリーとは、NHKが10日に放送した「【ストーリーズ】事件の涙『待ち続ける先に~田代まさしの息子として~』」。

 タイトルが示す通り、覚醒剤取締法違反を繰り返し、昨年11月、再び逮捕された元タレントの田代まさし被告(63)と18年もの長い間、向き合ってきた息子でミュージシャンのタツヤの“ストーリー”だ。

「タツヤさんは何度、裏切られても田代被告を見捨てることなく、それどころか父親の逮捕のせいで離散した家族が、いつかまたひとつになる日が来ると信じている。『いい時、優しい時の姿を知っているから』と田代被告のことを語るタツヤさんの姿は、涙なしで見ることはできませんでした」(エリザベス松本氏)

 それほどまでに家族につらい思いをさせていても断ち切ることができない薬物の恐ろしさを、改めて実感したそうだ。

 当の槇原容疑者は、薬物の所持については大筋で容疑を認める一方で、使用に関しては「長いこと薬はやっていません」などと話しているという。

「マッキーのお父さんはマスコミの取材に、『私らもここには住んでいられなくなりそうです』とも話していました。いずれにせよ、年老いた親を“離散”の危機に追い込んでしまったことを、マッキーはどう感じているんでしょうか」(エリザベス松本氏)