GENKINGが女性になって気づいたこと「ダイエットしても落ちない!」

引用元:TOKYO FM+
GENKINGが女性になって気づいたこと「ダイエットしても落ちない!」

高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」。毎週木曜日は、文筆家の古谷経衡さんとお届け。2月20日(木)の放送では、GENKINGさんをゲストに迎え、お届けしました。

今週は「2020年 ターニングイヤースペシャル~私 変わります!」と題した企画を実施。冒頭からGENKINGさんは「私は……女になったの!」と告白。名前も田中沙奈へと改名したそうで、「すごく導かれているなって思ったことがあって……」とある逸話を披露します。

“蝶から蛹(さなぎ)になれない”という意味で、昔からGENKINGさんは“さなちゃん”と呼ばれていたそう。「当時はバカにされていると思っていたけど、親友や友達が付けてくれた“さな”が浸透していて。それでこの名前でスタートしたら、実はスペイン語で“元気な女性”っていう意味で。すべて意味があるんだって思った」と明かします。

GENKINGさんが心と体の性別が違うことに気づいたのは幼稚園のころ。その後、小学4年生のときの声変わりとともに“自分は違う”と完全に気づいたそうです。

家族にカミングアウトしたのはテレビに出たタイミングで、GENKINGさんいわく、それまでは気づかれていなかったそう。「女っぽいとは思っていても、まさかと思って絶対に気づいてない、そういうもの」と言います。

今は体も戸籍上も女性になり、「(日本国内でも海外でも)どこでも結婚できるの!」とGENKINGさん。ただ、戸籍変更や手術までの道のりは本当に大変だったそうです。まずは性同一性障害の診断書をもらうために幼少期からのことをすべて明らかにし、精神科の先生に診断・鑑定。そこで認められると病院探しが始まるのですが、GENKINGさんは性転換手術が進んでいるタイで手術を受けたそう。

タイでも間違いを防ぐために現地で何人もの精神科の先生の診断を受け、手術もものすごい痛さだったそうで、モルヒネがないと無理なレベル。「出産なんだと思って頑張った、自分で自分を産んだようなもの」とGENKINGさん。そして、激痛から目覚めると看護師さんが「おめでとう!」とお祝いしてくれたのが嬉しかったと言います。

GENKINGさんといえば、料理上手としても知られていますが、その意識もかなり変わり、「昔は“映える”ために小洒落たものを作っていたけど、男の人は意外とそういうのが好きじゃない。カレーやナポリタン、唐揚げ、ハンバーグ、王道がいい!」とキッパリ。

さらには、「好きな男のために得意な料理は“ロールキャベツ”とか“煮物”って言うけど、全然響いていないと思う。カレーと言えば完璧!」と主張。すると古谷さんも「煮物はボソボソするからね……カレーのほうがいいかな」と同意。勢いづいたGENKINGさんは、「男はいつまでたってもお子ちゃま。お子さまランチにあるものを作れば間違いない!」と断言します。

そんなGENKINGさんの“告白してスッキリします!”は、「テレビに出ていたときに比べて6kg太ったこと」。「男だったときはダイエットしても痩せない女の子に“食べているでしょ!”って言っていたけど、今はダイエットしても落ちない。代謝とかホルモンバランスとかいろいろあると思うけど、きっと男の2kgと女の子の300~400g落とすのは同じくらい大変だと思う」と話します。

そして、最後に日本のLGBTQに関する環境に対し、「無理に理解してもらうのは難しい。今は人のことを気にし過ぎ! 自分のことを大事にしていればいいと思う」と言い、悩んでいる人にも「無理にカミングアウトする必要はないと思う」と話していました。

(TOKYO FM「高橋みなみの『これから、何する?』」2020年2月20日(木)放送より)