「1917」主人公が無名俳優のワケは? 10分超の豪華特別映像

引用元:映画.com
「1917」主人公が無名俳優のワケは? 10分超の豪華特別映像

 [映画.com ニュース]第92回アカデミー賞で視覚効果賞、撮影賞、録音賞に輝いた「1917 命をかけた伝令」(公開中)の特別映像が披露された。サム・メンデス監督やキャストらのコメントのほか、メイキングなどが10分以上にわたり収められている。

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 本作は、第1次世界大戦下に参加した2人の若きイギリス兵の“ある1日”を描いた作品。イギリス兵のスコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)が、進軍する仲間と兄弟が所属する1600人の友軍兵士たちに「作戦中止」の重要な伝令をする任務を与えられる。

 特別映像はメンデス監督の語りから始まり、主人公にマッケイとチャップマンを起用した理由について「観客には2人の目を通して新たな体験をしてほしいから、無名俳優を起用した。この規模の映画に無名俳優を使えるのは、逆に贅沢なキャスティングだった」と振り返る。

 マッケイとチャップマンも登場し、「舞台の芝居と同じ。間違えたとしても演じ続けなきゃならない」(マッケイ)、「実際にセリフが被ることもあった」(チャップマン)とそれぞれ明かすように、トラブルが起きても芝居と撮影を続行したという、長回しが用いられた本作ならではのエピソードが披露される。

 メイキングでは、マッケイがスタントを使わずに自ら激流に飛び込む姿や、砂の塊が容赦なく舞う戦場を駆け抜ける身体を張ったアクションに挑む場面も。「007 スペクター」「007 スカイフォール」で活躍したプロダクション・デザインのデニス・ガスナー率いる美術チームが史実に忠実な塹壕や廃墟を作り上げ、照明チームがディーキンス監修のもと夜間シーンの撮影に試行錯誤する様子なども映し出され、すべてのクルーがリアルタイムで物語を描くことを徹底的に追求していたことがわかる。