【今週の☆☆☆】韓国歴代興収1位の『エクストリーム・ジョブ』や伝説的シンガー“尾崎豊”のドキュメンタリーなど週末観るならこの3本!

引用元:Movie Walker
【今週の☆☆☆】韓国歴代興収1位の『エクストリーム・ジョブ』や伝説的シンガー“尾崎豊”のドキュメンタリーなど週末観るならこの3本!

Movie Walkerスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。今回は、1月3日から今週末の公開作品をピックアップ。麻薬捜査班のドタバタ劇を描くアクション・コメディや、シャーリーズ・セロン&セス・ローゲンの“逆”格差恋愛を描いたラブコメディ、急逝して約30年を経ても支持されるシンガーソングライター、尾崎豊の足跡を追ったドキュメンタリーなど、バラエティあふれる作品ばかり!

【写真を見る】無邪気にガッツポーズ!ちょっとポンコツ(!?)な捜査官たち(『エクストリーム・ジョブ』)

■ 麻薬捜査×大繁盛のチキン屋!?笑いとアクションが絶妙な『エクストリーム・ジョブ』(1月3日公開)

たまにはこんな、こってりベタな“刑事コメディ”もイイもの。国際犯罪組織のアジトを見張るため、その前のチキン屋を買い取ったら、予想外に大繁盛してしまい…。動き回る割にはドジを踏む、解散危機に瀕した“麻薬捜査チーム”が、一つ大きなヤマを当てようと張り切ったことから巻き起こる、トンチンカンな騒動とその顛末――。ベテランのリュ・スンリョン扮する班長を筆頭に、ドリフみたいにキャラの立った面々が、お決まりのボケとツッコミを次々かまし、最後まで飽きさせない。ユルさとテンポの良さがいい塩梅で、大笑いしながら拍手喝采できる。韓国歴代興行収入1位とは驚きだが、ハリウッドリメイク決定というのも納得!(映画ライター・折田千鶴子)

■ 男女の立場が逆転!?ロマコメの先入観を覆す『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』(1月3日公開)

シャーリーズ・セロン演じる大統領候補の女性が、セス・ローゲン扮する反体制ジャーナリストの幼なじみと再会し、いつしか惹かれ合っていくという「正反対な2人の恋」を描いたド定番ラブコメディ。ところがむさ苦しいオッサンのセス・ローゲンを従来のロマコメのヒロインのポジションに置くことで、「男女の役割」というステレオタイプを揺さぶってくる今日的なアプローチが巧い。さらにセス・ローゲンといえば“下ネタ”の可能性を追求してきた男であり、そのセスだからこそブッ込むことができた渾身の“下ネタ”が炸裂するクライマックスは、ジェンダーの問題以上にロマコメ史に残るに違いない!(映画ライター・村山章)

■ 現代の視点では、そのメッセージ性はどのように写るのか?『尾崎豊を探して』(1月3日公開)

若者の言葉を代弁し、「10代のカリスマ」と呼ばれたシンガーソングライター、尾崎豊。数々の名曲を残しながらも、1992年に26歳の若さで逝去した尾崎豊のライブやインタビュー、私生活などを収めた400時間にも及ぶ記録映像を映像作家の佐藤輝が紡ぎ合わせたドキュメンタリー映画。

タイトルの通り、「尾崎豊を探す」ことをテーマに描かれた作品となっている。生きづらさの中に求めた輝きを音楽にぶつけた尾崎の生き方に共感した当時の若者、そして今現在、生きづらさを抱え続ける若者には、新たに紡がれた尾崎の生き様はどのように写るのか?そして、閉塞感を感じる現代には尾崎の言葉はどのように響くのか?尾崎ファンの一人であった身としては、「尾崎豊を探す」ことで、懐古主義的になるのではなく、いまの視点からそのメッセージ性を受け止めたい。(映画ライター・石井誠)

週末に映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!(Movie Walker・構成/トライワークス)