古市憲寿“結婚制度”に苦言「夫婦別姓を禁止する意味がわからない」

引用元:TOKYO FM+
古市憲寿“結婚制度”に苦言「夫婦別姓を禁止する意味がわからない」

高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」。毎週火曜日は、慶應義塾大学特任准教授でプロデューサーの若新雄純さんとお届け。2月18日(火)の放送では、社会学者で作家の古市憲寿さんをゲストに迎え「結婚」についてトークしました。

今週は「2020年 ターニングイヤースペシャル~私 変わります!」と題した企画を実施。この日のテーマは「2020 今年こそ結婚します!? 宣言」。結婚をどう考えるか、昨年、“令和婚”をしたたかみなが2人に尋ねると、若新さんは「したくない派。僕が自分勝手な人間だから、共有がうまくいかない気がする」と理由を語ります。

一方、「どうでもいい派」という古市さんは、「結婚を絶対したいわけではないけど、絶対したくないもおかしい。一生一緒にいたい相手ってそう現れるのか……」と話します。

男性陣2人は、現在の結婚制度を全肯定する立場ではない様子。また、事実婚や夫婦別姓についても意見を交わしました。若新さんが「どちらかが苗字を変えなければいけないのは超反対。なぜ選択すら許さないのか謎。僕の女友達は『もし選べるなら苗字は残す』という人が多い。制度が変わればいいと思う」と唱えると、実際に苗字を変えたたかみなからは「とにかく手続きが大変だった。なぜここまでするのかという疑問は残った」とリアルな感想が。

また古市さんも「選択的夫婦別姓を禁止する意味が本当によくわからない。全員に別姓を強制するわけじゃなくて選択肢が増えるだけなのに。反対する論理的根拠はないはず」と首をひねりました。

リスナーからは「名前(苗字)を変えるくらいなら結婚しなくてもいい」など、夫婦の同姓について疑問の声も。「それくらいどちらかが我慢を強いられることという人もいる」と若新さんが話すと、古市さんは「同性婚も含めて、もうちょっと緩やかなパートナーシップがあっていい。今の日本は苗字も一緒のフルパッケージで(結婚する、しないの)2択しかない。もっと選択肢があったほうがいいな、と思う」と持論を展開しました。

番組ではそのほか、問題解決に1対1で向き合う煩わしさや育休を取る難しさ、「結婚式で一生を誓う」“残酷さ”などについて話し合い、大いに盛り上がりました。とはいえ、既婚リスナーによる「結婚はいいですよ」とのメールに、男性陣2人が揺れる一幕も。

番組では公式Twitterで「2020年、今年こそ結婚をしたい?」というアンケートを実施。結果は「結婚したい派」31%、「したくない派」10%、「まだ考えられない派」25%、「どうでもいい派」34%という結果に。

さらに「あなたは、空気を読む派?」の問いでは、「読む派」47%、「読まない派」7%、「読みたい派」34%、「読めない派」12%という結果になりました。

(TOKYO FM「高橋みなみの『これから、何する?』」2020年2月18日(火)放送より)