浜崎あゆみの極秘出産はもはや芸の域?毎年恒例の元日発表

浜崎あゆみの極秘出産はもはや芸の域?毎年恒例の元日発表

城下尊之【芸能界仕事術】

 正月ムードから、今週は一気に通常のお仕事モードに戻った感があるが、我々が身を置く芸能ニュースの場では、年末年始は思った以上に忙しい。

 今回も年末年始の“お手本”のようなニュースが続いたといえそうだ。

 まず、大晦日に“駆け込み離婚”が次々に明らかになった。これは昨年最後の当欄でご紹介した通りだが、メディアが動かない年末年始はこのようなニュースが多くなる。

 お笑いコンビFUJIWARAの藤本敏史(49)と、ユッキーナこと木下優樹菜(32)が、まさにその大晦日に離婚届を提出したことを発表した。僕なんぞは、まったくのノーマークだった。藤本・フジモンは出演する番組で、やれケンカしたとか、離婚届を書いたけど……とか、ネタにして笑いを取っていたので、ケンカするほど仲がいいのかと思っていたが、実際は一昨年の末あたりからマンション内別居、あるいは家庭内別居という状態で、関係は悪かったそうだ。ただ、夫婦としての仕事や共演のCMもあり、そのCM終了を待っていたようだ。

 同じく大晦日にブログで離婚を発表したのが、フィギュアスケートの小塚崇彦(30)と元フジテレビアナの大島由香里(35)。こちらは1年ほど別居生活をしながら話し合いをしていて、別居自体がすでに報道されており、時間の問題とみられていた。フジモンとユッキーナも同じだが、身軽になって新年を迎えたい。どうせなら、週刊誌が休みの間に発表するという“セオリー通り”の行動パターンともいえる。

 恒例という言い方では、歌手の浜崎あゆみ(41)が昨年11月、極秘出産していたことを元日に発表した。2010年末の紅白歌合戦では、まるでウエディングドレスのような衣装で出場し、翌日の元日に外国人男性との結婚を発表。以来、お正月前後には離婚や婚約を明らかにすることが多く、この時期の恒例イベントと間違ってしまいそうな気分になる。

 元日のスポーツ紙は「結婚へ」という見出しが躍りまくっていたが、これも“セオリー”となっているスクープ合戦だ。その中で主な例を挙げると、「ケンドーコバヤシ結婚決意」。確か昨年の元日の紙面でもまったく同じ見出しが出ていた。まぁ、交際している相手はいるし、ケンコバも扱われてイヤな顔をすることもないが、しばらく前にテレビ局ですれ違った時、僕が「(風俗店舗がある)五反田、行ってますか?」と声をかけたら、満面の笑みを浮かべて「もちろん、行ってますよ」と答えてくれた。
こんなことじゃあ、結婚はどうだかわからないだろう。

 ほかに、すでに交際が報じられている武田真治、IT企業社長と交際の夏菜があった。狩野英孝にいたっては2紙が「結婚へ」とスクープの見出しを打っていた。その後、事務所などが「交際中だが、結婚は未定」と否定している。

 とりあえず、抗議されることなどないと思われるタレントばかりのスクープになる。これも毎年の“セオリー”通りだ。

(城下尊之/芸能ジャーナリスト)